プラグインContact Form 7のwpcf7_map_meta_capフィルタの使用方法・解説

概要

wpcf7_map_meta_capフィルタは、WordPressのプラグインContact Form 7におけるフォームの編集権限を上書きするために使用されます。このフィルタは、特定のユーザーやロールに対して、フォームの作成や編集、削除などの権限をカスタマイズする際に役立ちます。例えば、特定のユーザーグループにフォームの編集権限を与えたり、逆に制限したりといった用途に使われます。

このフィルタは以下のような状況でよく使われます。
1. 特定のカスタムロールにフォームの編集権限を付与する。
2. 管理者以外のユーザーに限定した権限を設定する。
3. フロントエンドで特定の条件に基づいてフォームを表示する。
4. プラグインやテーマの互換性を考慮して権限を調整する。
5. 複数のサイトで使用する際に、役割による権限を統一する。
6. 組織内の部署ごとに異なる権限を設定する。

このフィルタは、Contact Form 7のバージョン5.0以上およびWordPressのバージョン4.7以上で使用可能です。

構文

add_filter( 'wpcf7_map_meta_cap', 'custom_wpcf7_map_meta_cap', 10, 2 );

パラメータ

$meta_caps: 定義されたメタキャパビリティの配列。
$contact_form: Contact Form 7インスタンス。

戻り値

フィルタが適用されたメタキャパビリティの配列。

この関数のアクションでの使用可能性

アクション名	使用可能性
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init	〇
register_sidebar
wp_loaded	〇
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプル1: 特定のロールに対する権限を付与する

function custom_wpcf7_map_meta_cap( $meta_caps, $contact_form ) {
    if ( isset( $contact_form->id() ) && $contact_form->id() === 123 ) { // 特定のフォームID
        $meta_caps = array( 'edit_post', 'read_post', 'delete_post' ); // 権限を上書き
    }
    return $meta_caps;
}
add_filter( 'wpcf7_map_meta_cap', 'custom_wpcf7_map_meta_cap', 10, 2 );

このサンプルコードは、特定のフォームIDに対して、edit_post、read_post、delete_postという権限を与えています。

サンプル2: 管理者以外に編集を制限する

function restrict_wpcf7_capabilities( $meta_caps, $contact_form ) {
    if ( !current_user_can( 'administrator' ) ) {
        return array( 'do_not_allow' ); // 編集権限を拒否
    }
    return $meta_caps;
}
add_filter( 'wpcf7_map_meta_cap', 'restrict_wpcf7_capabilities', 10, 2 );

このサンプルは管理者以外のユーザーに対しContact Form 7の編集権限を拒否します。

サンプル3: カスタムロールに基づく権限付与

function custom_user_roles_wpcf7_access( $meta_caps, $contact_form ) {
    if ( current_user_can( 'my_custom_role' ) ) {
        return array( 'edit_post', 'read_post' ); // カスタムロール用の権限を付与
    }
    return $meta_caps;
}
add_filter( 'wpcf7_map_meta_cap', 'custom_user_roles_wpcf7_access', 10, 2 );

このサンプルでは、my_custom_roleというカスタムロールを持つユーザーに特定の権限を与えています。

サンプル4: 条件による権限操作

function conditional_wpcf7_capabilities( $meta_caps, $contact_form ) {
    if ( isset($_POST['submit']) && $_POST['submit'] === 'special_condition' ) {
        return array( 'edit_post', 'delete_post' ); // 特定の条件で権限を与える
    }
    return $meta_caps;
}
add_filter( 'wpcf7_map_meta_cap', 'conditional_wpcf7_capabilities', 10, 2 );

この例では、特定のPOST条件に基づき権限を与えています。

サンプル5: 複数のフォームに異なる権限を設定

function multi_form_capabilities( $meta_caps, $contact_form ) {
    if ( in_array( $contact_form->id(), array( 123, 456 ) ) ) { // 特定のフォームIDに対して
        return array( 'edit_post' ); // 編集権限のみ付与
    }
    return $meta_caps;
}
add_filter( 'wpcf7_map_meta_cap', 'multi_form_capabilities', 10, 2 );

このコードは、複数のフォームに対して異なる権限の設定が行えます。

これらのサンプルコードは、著作権フリーで、WorkdPressの公式リファレンスやフォーラムなどから得られる知識を基にしています。

概要

構文