プラグインContact Form 7のwpcf7_skip_mailフィルタの使用方法・解説

概要

wpcf7_skip_mail フィルタは、Contact Form 7 プラグインにおいて、メール送信を省略するかどうかのフラグを上書きするために使用されます。このフィルタを利用することで、特定の条件下でメールを送信しないように設定したり、異なる動作を実装することが可能です。

このフィルタは主に以下の機能を実装する際に使用されます：
1. 特定のユーザーの役割に基づいてメール送信をスキップ。
2. フォームの入力内容に特定の値が含まれている場合にメールを送信しない。
3. プラグインやテーマのカスタマイズによる条件に基づくメールの制御。
4. テスト環境でのメール送信を避けるための設定。
5. 特定のページやセクションからの送信を禁止する機能。
6. ログ記録等の目的でメール送信を一時的に無効にする機能。

構文

add_filter('wpcf7_skip_mail', 'your_function_name', 10, 2);

パラメータ

$skip_mail (bool)：メール送信をスキップする場合は true、そうでない場合は false。
$contact_form (WPCF7_ContactForm)：対象のコンタクトフォームのオブジェクト。

戻り値

bool：メール送信をスキップするかどうかを決定する真偽値。

対応バージョン

Contact Form 7 バージョン: 5.0以上
WordPress バージョン: 4.0以上

サンプルコード

サンプルコード1: ユーザーの役割に基づいてメール送信をスキップ

function skip_mail_for_specific_role($skip_mail, $contact_form) {
    if (current_user_can('subscriber')) {
        return true; // サブスクライバーのユーザーはメールを送信しない
    }
    return $skip_mail;
}
add_filter('wpcf7_skip_mail', 'skip_mail_for_specific_role', 10, 2);

このコードは、サブスクライバーの役割を持つユーザーがフォームを送信する際にメールを送信しないように設定します。

サンプルコード2: 特定のフィールドが空の場合にメール送信をスキップ

function skip_mail_if_field_empty($skip_mail, $contact_form) {
    $submission = WPCF7_Submission::get_instance();
    if ($submission) {
        $data = $submission->get_posted_data();
        if (empty($data['your-field-name'])) {
            return true; // 特定のフィールドが空の場合、メールを送信しない
        }
    }
    return $skip_mail;
}
add_filter('wpcf7_skip_mail', 'skip_mail_if_field_empty', 10, 2);

このコードは、特定のフィールドが空である場合にメール送信をスキップします。

サンプルコード3: テスト環境でのメール送信を無効に

function skip_mail_in_test_environment($skip_mail, $contact_form) {
    if (defined('WP_ENV') && WP_ENV === 'development') {
        return true; // 開発環境であればメールを送信しない
    }
    return $skip_mail;
}
add_filter('wpcf7_skip_mail', 'skip_mail_in_test_environment', 10, 2);

このコードは、開発環境で送信されたメールを無効にします。

サンプルコード4: 特定のページからのメール送信を禁止

function skip_mail_on_specific_page($skip_mail, $contact_form) {
    if (is_page('contact-us')) {
        return true; // Contact Us ページではメールを送信しない
    }
    return $skip_mail;
}
add_filter('wpcf7_skip_mail', 'skip_mail_on_specific_page', 10, 2);

このコードは、特定のページからのメール送信を禁止します。

サンプルコード5: 特定の条件に基づく一時的な無効化

function temporarily_skip_mail($skip_mail, $contact_form) {
    $submission = WPCF7_Submission::get_instance();
    if ($submission && time() % 2 === 0) { // 偶数秒はメール送信を無効に
        return true;
    }
    return $skip_mail;
}
add_filter('wpcf7_skip_mail', 'temporarily_skip_mail', 10, 2);

このコードでは、偶数秒に送信されたメールをスキップします。

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用可能性
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

概要

構文