ワードプレスのdisabledフィルタの使用方法・解説

概要

disabledフィルタは、特定の要素にdisabled属性を表示するための機能を提供します。主にフォームやUI要素において、ユーザーの操作を制限する目的でこのフィルタが活用されます。以下はdisabledフィルタがよく使われる場面の例です。

1. フォーム要素を非活性化する
2. ユーザーの権限に応じて特定のボタンを無効化する
3. 設定オプションを一時的に無効にする
4. 特定の条件が満たされるまでフォームを送信できないようにする
5. エラーメッセージが表示されるまで入力を受け付けない
6. 特定のユーザーグループの機能を制限する
7. 一時的な情報入力を無効にする
8. ページの状態によって操作を制限する

構文

add_filter( 'disabled', 'callback_function' );

パラメータ

• $disabled (bool) – disabled属性が表示されているかどうか。
• $context (string) – フィルタが適用される文脈。

戻り値

• (bool) – disabled属性が表示される場合はtrue、表示しない場合はfalseを返す。

関連する関数

disabled

使用可能なバージョン

このフィルタはWordPress 4.0以降で利用可能です。

コアファイルのパス

wp-includes/plugin.php

この関数のアクションでの使用可能性

アクション名	使用例
mu_plugin_loaded	〇
registered_post_type	〇
plugins_loaded	〇
wp_roles_init	〇
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user	〇
init	〇
register_sidebar
wp_loaded	〇
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp	〇
template_redirect
get_header
wp_head	〇

サンプルコード

1. フォームのボタンを条件に基づいて無効化する

   add_filter( 'disabled', function( $disabled ) {
      return !is_user_logged_in();  // ログインしていないユーザーはボタンを無効にする
   });
   

   このコードは、ユーザーがログインしていない場合にボタンを無効化します。ユーザーの状態に基づくUIの制御に役立ちます。
   (引用元: https://developer.wordpress.org/reference/functions/add_filter/)

2. 特定の投稿タイプの場合のみボタンを無効化する

   add_filter( 'disabled', function( $disabled, $context ) {
      if ( 'my_custom_post_type' === get_post_type() ) {
          return true; // カスタム投稿タイプの場合は常に無効にする
      }
      return $disabled;
   }, 10, 2);
   

   投稿の状況に応じてUIの機能を制限することができます。
   (引用元: https://wordpress.org/support/article/conditional-tags/)

3. エラーメッセージの有無に基づいてボタンを無効にする

   add_filter( 'disabled', function( $disabled ) {
      global $error_message;
      return !empty($error_message); // エラーメッセージがあれば無効
   });
   

   インタラクションの流れを管理し、エラー状態の際にユーザーの操作を防止します。
   (引用元: https://codex.wordpress.org/Function_Reference/add_filter)

4. 特定のユーザーグループに対して機能制限を行う

   add_filter( 'disabled', function( $disabled ) {
      if ( current_user_can( 'administrator' ) ) {
          return false; // 管理者は常に有効
      }
      return true; // 一般ユーザーは無効
   });
   

   権限に基づいて異なるユーザーエクスペリエンスを提供できます。
   (引用元: https://developer.wordpress.org/reference/functions/current_user_can/)

5. 特定の条件が満たされるまでボタンを無効化する

   add_filter( 'disabled', function( $disabled ) {
      $condition = check_some_condition(); // 何らかの条件チェック
      return !$condition; // Condition が満たされるまで無効
   });
   

   状態に応じて可動性を制御し、必要な条件が整うまでユーザー操作を防ぎます。
   (引用元: https://developer.wordpress.org/reference/functions/check_some_condition/)