概要
get_term
関数は、WordPress内でカテゴリやタグなどのタクソノミー項目の詳細情報を取得する際に使用されます。この関数は、特定のIDを指定して、そのタクソノミー項目に関連する情報を取得します。以下のような機能を実装する際に特によく使用されます。
- 投稿の表示に関する情報取得
- カテゴリ別のナビゲーションメニューの作成
- タグクラウドやカテゴリリストのカスタマイズ
- カスタムタクソノミーのターム情報を取得
- タームに関連するメタデータの利用
- SEO対策のためのターム情報取得
- 使用しているテーマのカスタマイズ
- プラグイン開発において、ターム情報を元にした機能追加
構文
get_term( int $term_id, string $taxonomy, array $args = array() )
パラメータ
- $term_id (int) — タームのID。
- $taxonomy (string) — タクソノミー名(例: ‘category’, ‘post_tag’など)。
- $args (array) — 追加の引数(オプション)。
戻り値
get_term
関数は、指定したタームのオブジェクトを返します。このオブジェクトには、タームの名称、スラッグ、メタデータなどが含まれています。
関連する関数
使用可能なバージョン
get_term
関数は、WordPress 3.0以降で使用可能です。
コアファイルのパス
wp-includes/taxonomy.php
この関数のアクションでの使用可能性
アクション | 使用可能性 |
---|---|
mu_plugin_loaded | 〇 |
registered_post_type | |
plugins_loaded | 〇 |
wp_roles_init | |
setup_theme | |
after_setup_theme | 〇 |
set_current_user | |
init | 〇 |
register_sidebar | |
wp_loaded | 〇 |
send_headers | |
parse_query | |
pre_get_posts | 〇 |
wp | 〇 |
template_redirect | 〇 |
get_header | |
wp_head |
サンプルコード
-
IDを指定して特定のカテゴリ情報を取得
$category = get_term(1, 'category'); echo $category->name; // カテゴリ名を出力
このコードは、IDが1のカテゴリ情報を取得し、その名前を出力します。
-
カスタムタクソノミーのタームを取得
$custom_term = get_term(2, 'custom_taxonomy'); echo $custom_term->description; // タームの説明を出力
このコードは、カスタムタクソノミーのIDが2のタームの説明を取得し出力します。
-
タクソノミー一覧からの情報取得
$tags = get_term(3, 'post_tag'); echo $tags->slug; // タグのスラッグを出力
タグタクソノミーのIDが3のタームのスラッグを取得して出力します。
-
タームのメタデータを取得
$term_meta = get_term_meta(4, 'my_meta_key', true); echo $term_meta; // メタデータを出力
このコードは、IDが4のタームの特定のメタデータを取得し出力します。
-
存在しないタームを取得した場合の処理
$term = get_term(9999, 'category'); if (is_wp_error($term)) { echo '指定したタームは存在しません。'; }
このコードは、存在しないタームのIDを指定した場合にエラー処理を行います。