ワードプレスのshow_admin_barフィルタの使用方法・解説

概要

show_admin_barフィルタは、WordPressの管理バー(ツールバー)の表示を制御するために使用されます。このフィルタを利用することで、特定の条件に基づいて管理バーを強制的に表示または非表示にすることができます。例えば、特定のユーザーがログインしているときや、特定のページを表示しているときに管理バーを隠したり、逆に表示したりすることが可能です。

このフィルタは、次のようなニーズでよく使用されます:
1. 管理者だけが管理バーを表示する。
2. 投稿者や編集者がログインしている場合は管理バーを非表示にする。
3. 特定のカスタム投稿タイプの表示時に管理バーを非表示にする。
4. 特定のユーザーのロールに基づいて管理バーを制御する。
5. フロントエンドのユーザーエクスペリエンスを向上させるために管理バーを隠す。
6. ログイン時に特定のURLでのみ管理バーを表示する。
7. 子テーマなどのカスタマイズ時に管理バーの表示を制御する。
8. 使用しているプラグインが管理バーに関連する機能を持つ場合に管理バーを調整する。

構文

add_filter('show_admin_bar', 'your_function_name');

パラメータ

  • $show_admin_bar (bool): 管理バーを表示するかどうかのフラグ。デフォルトはtrue

戻り値

  • (bool): 管理バーを表示する場合はtrue、非表示にする場合はfalse

関連する関数

show_admin_barフィルタに関連する関数を探すことができます。

使用可能なバージョン

このフィルタはWordPressのバージョン3.1以降で使用可能です。

コアファイルのパス

このフィルタはwp-includes/default-constants.phpに含まれています。

この関数のアクションでの使用可能性

アクション名 使用例
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

以下に、show_admin_barフィルタを利用した5つのサンプルコードを示します。

サンプルコード1: すべてのユーザーに対して管理バーを非表示にする

add_filter('show_admin_bar', '__return_false');

このコードは、すべてのユーザーに対して管理バーを非表示にします。特に、フロントエンドのクリーンな表示が求められる場合に有用です。

サンプルコード2: 管理者のみ管理バーを表示させる

add_filter('show_admin_bar', function($show_admin_bar) {
    return current_user_can('administrator') ? true : false;
});

このコードは、現在のユーザーが管理者であれば管理バーを表示します。それ以外のユーザーは管理バーが非表示になります。

サンプルコード3: 投稿作成時に管理バーを隠す

add_filter('show_admin_bar', function($show_admin_bar) {
    if (is_admin() && isset($_GET['action']) && $_GET['action'] === 'edit') {
        return false;
    }
    return $show_admin_bar;
});

このコードは、管理画面で特定のアクションを実行する際に管理バーを隠すことができます。投稿編集時に役立ちます。

サンプルコード4: 特定のページでのみ管理バーを表示

add_filter('show_admin_bar', function($show_admin_bar) {
    if (is_page('contact')) {
        return true; // コンタクトページでは管理バーを表示
    }
    return false; // それ以外では非表示
});

このコードは、特定のページ(ここでは「contact」ページ)でのみ管理バーを表示し、他のページでは非表示にします。

サンプルコード5: 特定のユーザーロールに従って管理バーを表示

add_filter('show_admin_bar', function($show_admin_bar) {
    if (current_user_can('editor')) {
        return true; // エディターのユーザーは管理バーを表示
    }
    return false; // それ以外のユーザーは非表示
});

このコードは、エディターのユーザーが管理バーを表示できるようにし、他のロールのユーザーは非表示にします。

引用元:
– https://developer.wordpress.org/reference/hooks/show_admin_bar/

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