ワードプレスのthe_post関数の使用方法・解説

概要

the_post 関数は、WordPressのループ内で投稿データをロードするための重要な関数です。主に次のような機能の実装によく使用されます：

1. 投稿のタイトルやコンテンツを表示する
2. 投稿のカスタムフィールドやメタデータを取得する
3. 投稿の作成者名や日付を表示する
4. カテゴリーやタグの情報を取得する
5. サムネイル画像を表示する
6. ペジネーション（ページ送り）を制御する
7. カスタムテンプレートの条件分岐で使用する
8. ループ内で複数の投稿を順に処理する

構文

void the_post();

パラメータ

• なし

戻り値

• なし。この関数は投稿データをグローバル $post オブジェクトに設定します。

関連する関数

• get_post
• setup_postdata
• rewind_posts

WordPressのバージョン

• バージョン 1.5から利用可能

コアファイルのパス

• wp-includes/template.php

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用例
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp	〇
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプル1: 投稿のタイトルとコンテンツを表示する

if (have_posts()) {
    while (have_posts()) {
        the_post();
        echo '<h2>' . get_the_title() . '</h2>';
        the_content();
    }
}

このサンプルコードでは、ループを使用してすべての投稿のタイトルと内容を表示します。

サンプル2: 投稿の作成者名を表示する

if (have_posts()) {
    while (have_posts()) {
        the_post();
        echo '<p>Written by: ' . get_the_author() . '</p>';
    }
}

このサンプルは、各投稿の作成者名を表示します。

サンプル3: カテゴリーとタグを表示する

if (have_posts()) {
    while (have_posts()) {
        the_post();
        echo '<p>Categories: ' . get_the_category_list(', ') . '</p>';
        echo '<p>Tags: ' . get_the_tag_list('', ', ') . '</p>';
    }
}

ここでは、記事に関連するカテゴリーとタグをリスト化して表示します。

サンプル4: サムネイル画像を表示する

if (have_posts()) {
    while (have_posts()) {
        the_post();
        if (has_post_thumbnail()) {
            the_post_thumbnail('thumbnail');
        }
    }
}

このコードは、投稿のサムネイル画像を表示します。サムネイルが設定されている投稿のみが表示されます。

サンプル5: ペジネーションを含むループ

if (have_posts()) {
    while (have_posts()) {
        the_post();
        the_title('<h2>', '</h2>');
        the_excerpt();
    }
    the_posts_navigation(); // ペジネーションを表示
}

このサンプルは、投稿タイトルと抜粋を表示し、ページ送りナビゲーションを含めます。それによって、投稿が複数ページにわたっている場合でもナビゲートしやすくします。