ワードプレスのtimer_start関数の使用方法・解説

概要

timer_start 関数は、ページリクエスト時からの経過時間を取得するために使用されます。この関数は、主にパフォーマンスの測定やデバッグに役立ちます。特に、以下のような機能を実装する際に役立ちます。

1. ページロード時間の計測
2. プラグインやテーマのパフォーマンス分析
3. デバッグメッセージの表示
4. HTTPリクエストの時間追跡
5. 各クエリの処理時間測定
6. 繰り返し処理の性能評価
7. API応答時間の測定
8. 定期的なパフォーマンスレポート作成

構文

timer_start();

パラメータ

この関数にはパラメータはありません。

戻り値

この関数は戻り値を持ちません。

関連する関数

• timer_stop
• microtime

使用可能なバージョン

timer_start 関数は、WordPress 2.1.0 以降で使用可能です。

コアファイルのパス

この関数は wp-includes/plugin.php に含まれています。

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用例
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init	〇
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプルコード 1: 基本的な使用法

timer_start();
// 何らかの処理
$elapsed_time = timer_stop();
echo "経過時間: " . $elapsed_time . "秒";

このコードは、timer_start を使って処理の開始時間を記録し、timer_stop で経過時間を得て表示しています。

サンプルコード 2: パフォーマンスのログ記録

function log_execution_time() {
    timer_start();
    // 重い処理
    sleep(2);
    $elapsed_time = timer_stop();
    error_log("処理にかかった時間: " . $elapsed_time . "秒");
}
add_action('wp_loaded', 'log_execution_time');

このサンプルは、wp_loaded アクションで実行され、処理の実行時間をログに記録します。

サンプルコード 3: デバッグ用メッセージ表示

function debug_performance_metrics() {
    timer_start();
    // デバッグ処理
    $elapsed_time = timer_stop();
    echo "<pre>デバッグ情報: 経過時間: " . $elapsed_time . "秒</pre>";
}
add_action('wp_footer', 'debug_performance_metrics');

このコードは、ページのフッターに処理の経過時間をデバッグ情報として表示します。

サンプルコード 4: API処理時間の測定

function measure_api_time() {
    timer_start();
    // API呼び出し処理
    sleep(1); // 仮の処理
    $elapsed_time = timer_stop();
    echo "API呼び出しにかかった時間: " . $elapsed_time . "秒";
}
add_action('init', 'measure_api_time');

このサンプルでは、API呼び出し処理の時間を計測しています。

サンプルコード 5: パフォーマンスレポート作成

function create_performance_report() {
    timer_start();
    // 複雑な処理
    $elapsed_time = timer_stop();
    file_put_contents('performance_report.txt', "処理時間: " . $elapsed_time . "秒n", FILE_APPEND);
}
add_action('shutdown', 'create_performance_report');

このコードは、全ての処理が終了したときにパフォーマンスレポートを作成し、ファイルに保存します。