概要
WP_DEBUG
定数は、WordPress のデバッグ用の設定を行うためのもので、開発中やテスト環境でエラーを特定しやすくするために利用されます。この定数は、さまざまなデバッグ情報を表示させることで、開発者がコードの問題を見つけやすくするために役立ちます。以下は、この定数がよく使われる状況の例です。
- PHP エラーや警告の表示
- エラーログの記録
- プラグインやテーマの競合チェック
- デバッグ情報の表示
- 未定義の変数や関数の警告を表示
- 開発段階のコードのテスト
- デバッグバーの有効化
- サイトのパフォーマンスの分析
構文
define( 'WP_DEBUG', true );
パラメータ
true
またはfalse
true
:デバッグモードを有効にするfalse
:デバッグモードを無効にする
戻り値
- 定数の設定に応じて
true
またはfalse
関連する関数
使用可能なバージョン
- WordPress 2.0 以降で使用可能
コアファイルのパス
wp-config.php
この関数のアクションでの使用可能性
アクション名 | 使用可能性 |
---|---|
mu_plugin_loaded | |
registered_post_type | |
plugins_loaded | |
wp_roles_init | |
setup_theme | |
after_setup_theme | |
set_current_user | |
init | |
register_sidebar | |
wp_loaded | |
send_headers | |
parse_query | |
pre_get_posts | |
wp | 〇 |
template_redirect | |
get_header | |
wp_head |
サンプルコード
サンプルコード1: エラーを表示する設定
define( 'WP_DEBUG', true );
このコードは、デバッグモードを有効にし、PHP エラーや警告を表示します。これにより、開発者は問題を特定しやすくなります。
サンプルコード2: エラーログを保存する設定
define( 'WP_DEBUG_LOG', true );
このコードは、デバッグエラーを wp-content/debug.log
に保存する設定を行います。これによって、後でエラーログを確認できるようになります。
サンプルコード3: エラー表示を無効にする設定
define( 'WP_DEBUG', false );
このコードは、デバッグモードを無効にし、エラーメッセージの表示を停止します。これは、運用環境に適した設定です。
サンプルコード4: エラーを画面に表示する設定
define( 'WP_DEBUG_DISPLAY', true );
このコードは、エラーをブラウザの画面に直接表示するように設定します。目の前でエラーが確認できるため、デバッグに役立ちます。
サンプルコード5: マイナスエラー設定
define( 'WP_DEBUG_DISPLAY', false );
このコードは、エラーを画面に表示せず、代わりにエラーログを使用する設定です。運用中のサイトでエラーメッセージを隠すのに役立ちます。
これらのサンプルコードはそれぞれ独自の目的に使われ、WordPress の開発環境や運用環境でのデバッグ支援に寄与します。