ワードプレスのwp_dequeue_styleアクションの使用方法・解説

概要

wp_dequeue_styleアクションは、出力用のキューに入っているスタイルシートを取り除くために使用されます。このアクションは、特定のページやコンディションにおいてCSSを最適化するために非常に便利です。主に以下のような機能実装に利用されます。

1. 不要なスタイルの削除
2. プラグインやテーマが読み込むデフォルトのスタイルを無効化
3. ページごとのCSSの微調整
4. 古いスタイルの競合を解消
5. パフォーマンス向上のための最適化
6. モバイル専用CSSの適用
7. チャイルドテーマでの親テーマスタイルの無効化
8. 特定の条件下でのスタイルの動的削除

構文

wp_dequeue_style( $handle );

パラメータ

• $handle (string) — 削除したいスタイルシートのハンドル名。

戻り値

• なし

関連する関数

関連関数一覧

使用可能なバージョン

• WordPress 2.7.0 以降

コアファイルのパス

• wp-includes/script-loader.php

サンプルコード

サンプルコード 1: 特定のスタイルシートを取り除く

このサンプルコードは、特定のハンドル名を使用して、不要なスタイルシートを取り除いています。

add_action( 'wp_enqueue_scripts', 'remove_unwanted_styles' );

function remove_unwanted_styles() {
    wp_dequeue_style( 'unwanted-style' );
}

サンプルコード 2: プラグインのスタイルを無効化

ここでは、特定のプラグインが自動的に追加するスタイルシートを無効化しています。

add_action( 'wp_enqueue_scripts', 'dequeue_plugin_styles' );

function dequeue_plugin_styles() {
    wp_dequeue_style( 'plugin-style-handle' );
}

サンプルコード 3: ページごとのスタイル調整

このサンプルでは、特定のページでのみスタイルを削除しています。

add_action( 'wp_enqueue_scripts', 'remove_style_on_specific_page' );

function remove_style_on_specific_page() {
    if ( is_page( 'contact' ) ) {
        wp_dequeue_style( 'contact-form-style' );
    }
}

サンプルコード 4: タイムラインスタイルの削除

これは、タイムラインページで特定のスタイルを除去する例です。

add_action( 'wp_enqueue_scripts', 'remove_timeline_styles' );

function remove_timeline_styles() {
    if ( is_post_type_archive( 'timeline' ) ) {
        wp_dequeue_style( 'timeline-style' );
    }
}

サンプルコード 5: チャイルドテーマでの親スタイルの無効化

親テーマのスタイルをチャイルドテーマで無効にする場合の例です。

add_action( 'wp_enqueue_scripts', 'dequeue_parent_styles' );

function dequeue_parent_styles() {
    wp_dequeue_style( 'parent-style-handle' );
}

この関数のアクションでの使用可能性

使用するアクション	使用例
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head	〇