概要
wp_get_wp_version関数は、現在インストールされているWordPressのバージョン番号を取得するために使用されます。この関数は、開発者がテーマやプラグインのバージョン依存性を確認したり、特定の機能やスタイルをバージョンごとに調整する際に役立ちます。以下は、この関数がよく使用される機能の例です。
- プラグインの互換性チェック
- 特定のWordPressバージョンでの新機能の利用
- 古いバージョンに対するフォールバック処理
- 管理パネルの表示内容の調整
- テーマの条件付きスタイルの適用
- デバッグ情報の表示
- APIとの互換性確認
- 開発目的のバージョン確認
構文
string wp_get_wp_version();
パラメータ
この関数はパラメータを取らず、呼び出し時に引数は必要ありません。
戻り値
wp_get_wp_version関数は、WordPressのバージョン番号を表す文字列を返します。
関連する関数
使用可能なバージョン
wp_get_wp_version関数はWordPress 3.0以降で使用できます。
コアファイルのパス
この関数は、wp-includes/version.phpファイル内で定義されています。
この関数のアクションでの使用可能性
| アクション | 使用可能性 |
|---|---|
| mu_plugin_loaded | |
| registered_post_type | |
| plugins_loaded | 〇 |
| wp_roles_init | |
| setup_theme | |
| after_setup_theme | |
| set_current_user | |
| init | |
| register_sidebar | |
| wp_loaded | |
| send_headers | |
| parse_query | |
| pre_get_posts | |
| wp | |
| template_redirect | |
| get_header | |
| wp_head |
サンプルコード
サンプル1: バージョン番号を出力する
このコードは、現在のWordPressのバージョン番号を表示します。
echo '現在のWordPressのバージョン: ' . wp_get_wp_version();
サンプル2: バージョンに基づいて条件分岐を行う
このコードは、特定のWordPressのバージョン以上でのみ実行される処理の例です。
if (version_compare(wp_get_wp_version(), '5.0', '>=')) {
// WordPress 5.0以上の機能を使用
}
サンプル3: フッターにバージョン情報を追加する
このコードでは、フッターにWordPressのバージョンを表示します。
add_action('wp_footer', function() {
echo 'このサイトはWordPress ' . wp_get_wp_version() . ' で作成されています。';
});
サンプル4: バージョンチェックを行う
このコードは、プラグインの互換性を確認するためのサンプルです。
if (version_compare(wp_get_wp_version(), '4.9', '<')) {
deactivate_plugins(plugin_basename(__FILE__));
wp_die('このプラグインはWordPress 4.9以上が必要です。');
}
サンプル5: バージョンに基づいたスタイルの適用
このコードは、WordPressのバージョンによって異なるCSSファイルを読み込む例です。
function load_custom_styles() {
if (version_compare(wp_get_wp_version(), '5.0', '<')) {
wp_enqueue_style('old-style', get_template_directory_uri() . '/css/old-style.css');
} else {
wp_enqueue_style('new-style', get_template_directory_uri() . '/css/new-style.css');
}
}
add_action('wp_enqueue_scripts', 'load_custom_styles');
これらのサンプルコードは、wp_get_wp_version関数の利用方法を理解するのに役立ちます。