ワードプレスのwp_is_jsonp_request関数の使用方法・解説

概要

wp_is_jsonp_request関数は、現在のリクエストがJSONPリクエストであるかどうかを調べるために使用されます。一般的に、JSONP（JSON with Padding）は、クロスドメインのリクエストに利用される手法であり、以下のようなシナリオでよく使われます。

1. クロスドメインのAPIデータを取得する際
2. 外部サービスと自サイトの統合を行う際
3. クライアントサイドでデータを動的に取得したい場合
4. JSONを使ったAJAXリクエストを行う際
5. セキュリティ上の制約を回避するために
6. フロントエンドのJavaScriptアプリケーションとの連携
7. ウェブサービスを提供する際に
8. データのストリーミング取得を行う場合

構文

wp_is_jsonp_request();

パラメータ

この関数は、パラメータを持ちません。

戻り値

この関数は、リクエストがJSONPである場合は true を、それ以外の場合は false を返します。

関連する関数

• http_request
• wp_jsonp

使えるバージョン

wp_is_jsonp_request関数は、WordPress 4.0以降で使用可能です。

コアファイルのパス

この関数は、wp-includes/load.phpに含まれています。

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用可能性
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init	〇
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプルコード1: JSONPチェックを行う

if (wp_is_jsonp_request()) {
    // JSONPリクエストなら特定の処理を実行
    echo 'これはJSONPリクエストです。';
} else {
    // 通常のリクエストの場合の処理
    echo '通常のリクエストです。';
}

このコードは、リクエストがJSONPかどうかを判断し、それに応じたメッセージを表示します。

サンプルコード2: JSONPレスポンスを作成する

if (wp_is_jsonp_request()) {
    $data = ['message' => 'Hello, JSONP World!'];
    $callback = $_GET['callback'];
    echo $callback . '(' . json_encode($data) . ');';
    exit;
}

このコードは、JSONPリクエストに対するレスポンスを生成し、指定されたコールバック関数でラップします。

サンプルコード3: デバッグ用の出力を行う

add_action('init', function() {
    if (wp_is_jsonp_request()) {
        error_log('JSONPリクエストが行われました。');
    }
});

このコードは、JSONPリクエストが検出された場合にエラーログにメッセージを書き込みます。

サンプルコード4: JSONPによるデータ取得を実装

add_action('wp_ajax_nopriv_get_data', function() {
    if (wp_is_jsonp_request()) {
        $response = ['data' => 'some data'];
        echo $_GET['callback'] . '(' . json_encode($response) . ');';
    }
    wp_die();
});

このコードは、非ログインユーザー向けのAJAXリクエストを処理し、JSONP形式でデータを返します。

サンプルコード5: カスタムAPIエンドポイントでの使用

add_action('rest_api_init', function() {
    register_rest_route('myplugin/v1', '/data', array(
        'methods' => 'GET',
        'callback' => function() {
            if (wp_is_jsonp_request()) {
                return ['message' => 'JSONP response!'];
            }
            return new WP_REST_Response('Regular response.', 200);
        },
    ));
});

このコードは、カスタムREST APIエンドポイントを作成し、リクエストがJSONPの場合と通常の場合で異なるレスポンスを返します。