概要
wp_is_large_user_count関数は、ユーザー数が多いかを判定するために使用されます。この関数は、大規模なユーザーベースを持つサイトでのパフォーマンス最適化や、特定の機能を有効にするかどうかの判断に役立ちます。この関数は以下のような機能を実装する際によく使われます：
- パフォーマンス最適化
- バッチ処理の実行
- ユーザー管理機能の調整
- 高トラフィックサイトのリソース管理
- ユーザー情報の表示・統計分析
- 特定機能の有効無効の切り替え
- アプリケーション内の通知管理
- ダッシュボードのカスタマイズ
構文
bool wp_is_large_user_count( int $count = 0 );
パラメータ
$count(int) — 判定に使用するユーザー数。デフォルトは0。
戻り値
- bool — ユーザー数が多い場合は
true、それ以外はfalseを返します。
関連する関数
使用可能なバージョン
wp_is_large_user_count関数はWordPress 4.0以降で使用可能です。
コアファイルのパス
wp-includes/user.php
この関数のアクションでの使用可能性
| アクション | 使用例 |
|---|---|
| mu_plugin_loaded | |
| registered_post_type | |
| plugins_loaded | 〇 |
| wp_roles_init | |
| setup_theme | |
| after_setup_theme | |
| set_current_user | |
| init | |
| register_sidebar | |
| wp_loaded | 〇 |
| send_headers | |
| parse_query | |
| pre_get_posts | |
| wp | |
| template_redirect | |
| get_header | |
| wp_head |
サンプルコード
サンプルコード1: ユーザー数の判定
$count = wp_count_users();
if ( wp_is_large_user_count( $count->total_users ) ) {
// 大規模ユーザーサイトのための処理
}
このコードでは、現在のユーザー数を取得し、多ユーザーサイトかどうかを判定しています。
サンプルコード2: パフォーマンス最適化
if ( wp_is_large_user_count() ) {
remove_action( 'wp_head', 'wp_print_styles' );
}
このコードは、大規模ユーザー数のサイトの場合にスタイルシートの出力を防ぐための処理です。
サンプルコード3: ダッシュボードのカスタマイズ
function customize_dashboard() {
if ( wp_is_large_user_count() ) {
// 特定のウィジェットを非表示にする
}
}
add_action( 'wp_dashboard_setup', 'customize_dashboard' );
このコードは、ダッシュボード設定時にユーザー数に応じて特定のウィジェットを非表示にする処理を実現します。
サンプルコード4: ユーザー notifications の制御
function notify_users() {
if ( wp_is_large_user_count() ) {
// 複数のユーザーに通知を送信
}
}
add_action( 'user_register', 'notify_users' );
このコードでは、新規ユーザー登録時に多ユーザーサイトの場合に通知を送信する処理を書くことができます。
サンプルコード5: バッチ処理の判断
if ( wp_is_large_user_count() ) {
// バッチ処理を実行する
}
このコードは、ユーザー数が多い場合に特定のバッチ処理を開始する判断に使われます。