概要
wp_kses_normalize_entities関数は、WordPressにおいて文字列内のHTMLエンティティをノーマライズするために使用されます。この関数は、特に安全なHTML出力を生成する際や、ユーザーからの入力データを処理する際に役立ちます。以下は、wp_kses_normalize_entities関数がよく使われる場合の例です。
- ユーザー入力の検証
- コメントや投稿のフィルタリング
- カスタムフィールドの保存と表示
- プラグインの設定オプションの処理
- HTML生成時のセキュリティ強化
- テーマ内の動的コンテンツの表示
- 外部APIからのデータの処理
- ウェブサイトの編集画面でのデータ処理
構文
wp_kses_normalize_entities( $string );
パラメータ
$string(string): ノーマライズする対象の文字列。
戻り値
- (string): ノーマライズされた文字列。
関連する関数
使用可能なバージョン
wp_kses_normalize_entities関数は、WordPressのバージョン4.2.0以降で使用可能です。
コアファイルのパス
wp-includes/kses.php
この関数のアクションでの使用可能性
| アクション | 使用可能性 |
|---|---|
| mu_plugin_loaded | |
| registered_post_type | |
| plugins_loaded | |
| wp_roles_init | |
| setup_theme | |
| after_setup_theme | |
| set_current_user | |
| init | |
| register_sidebar | |
| wp_loaded | |
| send_headers | |
| parse_query | |
| pre_get_posts | |
| wp | |
| template_redirect | |
| get_header | |
| wp_head |
サンプルコード
サンプルコード1: 基本的なノーマライズ
$string = 'A & B < C';
$normalized = wp_kses_normalize_entities( $string );
echo $normalized;
// 結果: A & B < C
このサンプルコードでは、HTMLエンティティ&と<がノーマライズされ、通常の文字に変換されます。
サンプルコード2: ユーザー入力の処理
$user_input = 'Hello <World> & Everyone!';
$sanitized_input = wp_kses_normalize_entities( $user_input );
echo $sanitized_input;
// 結果: Hello <World> & Everyone!
このコードは、ユーザーからの入力を適切にノーマライズし、表示の際に利用できるようにします。
サンプルコード3: APIからのデータ処理
$api_response = 'Check this: > <example>';
$clean_response = wp_kses_normalize_entities( $api_response );
echo $clean_response;
// 結果: Check this: > <example>
このサンプルは、APIから取得したデータのHTMLエンティティをノーマライズする例です。
サンプルコード4: プラグイン設定オプション
$plugin_option = 'Text with "quotes" and & signs.';
$normalized_option = wp_kses_normalize_entities( $plugin_option );
echo $normalized_option;
// 結果: Text with "quotes" and & signs.
プラグインの設定項目も、HTMLエンティティを正しくノーマライズして表示します。
サンプルコード5: テーマテンプレート内での使用
$template_string = 'This is an "example" & it works!';
$final_output = wp_kses_normalize_entities( $template_string );
echo $final_output;
// 結果: This is an "example" & it works!
テーマのテンプレート内で、エンティティをノーマライズして安全に表示する一例です。