概要
wp_parse_widget_id
関数は、ウィジェットIDをパースするためのWordPressの関数です。この関数は、ウィジェットの特定の識別子を処理することによって、ウィジェットの状態や設定を正しく取得するために利用されます。主に以下のような機能を実装する際に使われます:
- ウィジェットのIDを標準化する。
- テーマやプラグインでのウィジェットの登録を補助する。
- 特定のウィジェットの設定を取得する際のID処理を行う。
- Ajaxリクエストでのウィジェットの更新処理を助ける。
- カスタムウィジェット作成時のIDの整合性を保つ。
- ウィジェット製品を利用したデータベースへの保存時に、IDの形式を揃える。
- フロントエンドでウィジェットを操作するときのID管理を支援する。
- ウィジェットの管理画面での表示に関連する処理を簡素化する。
構文
wp_parse_widget_id( $id );
パラメータ
$id
(string): パース対象のウィジェットID。通常は見た目やエラーがある場合があります。
戻り値
- (string): パースされたウィジェットIDを返します。
関連する関数
使用可能なバージョン
- すべての WordPress 3.0.0 以降のバージョンで使用可能です。
コアファイルのパス
wp-includes/widgets.php
この関数のアクションでの使用可能性
アクション | 使用可能性 |
---|---|
mu_plugin_loaded | |
registered_post_type | |
plugins_loaded | 〇 |
wp_roles_init | |
setup_theme | |
after_setup_theme | |
set_current_user | |
init | |
register_sidebar | 〇 |
wp_loaded | |
send_headers | |
parse_query | |
pre_get_posts | |
wp | |
template_redirect | |
get_header | |
wp_head |
サンプルコード
サンプル1: ウィジェットIDのパース
このサンプルは、特定のウィジェットIDをパースして、その形式を統一します。
$id = "custom_widget-1";
$parsed_id = wp_parse_widget_id($id);
echo $parsed_id; // "custom_widget-1"
サンプル2: ウィジェットの登録時に使用
このサンプルでは、ウィジェットの登録時にIDをパースし、ウィジェットの設定を正しく処理します。
function register_my_widget() {
register_widget('My_Widget');
$widget_id = "my_widget";
$parsed_id = wp_parse_widget_id($widget_id);
// ウィジェットの具体的な処理を続ける...
}
add_action('widgets_init', 'register_my_widget');
サンプル3: Ajaxによるウィジェット更新時
このサンプルは、Ajaxでウィジェットを更新する際に、ウィジェットIDをパースしています。
function update_widget() {
$widget_id = $_POST['widget_id'];
$parsed_id = wp_parse_widget_id($widget_id);
// 更新処理を行う...
}
add_action('wp_ajax_update_widget', 'update_widget');
サンプル4: ウィジェット設定の取得
このサンプルは、特定のウィジェット設定を取得するために、ウィジェットIDをパースします。
$widget_id = "text-2";
$parsed_id = wp_parse_widget_id($widget_id);
$instance = get_option('widget_text')[$parsed_id];
// 取得した設定を利用する...
サンプル5: チェックボックスの状態を確認
このサンプルでは、特定のウィジェットのチェックボックス状態を確認するためにIDをパースしています。
$widget_id = "checkbox-3";
$parsed_id = wp_parse_widget_id($widget_id);
$is_checked = get_option('widget_checkbox')[$parsed_id]['is_checked'] ?? false;
// チェックボックス状態に基づいて処理を続ける...
情報は、公式WordPressのドキュメントやソースコードを参考にしています。