概要
wp_required_field_messageフィルタは、WordPressのフォームにおいて必須項目に関するメッセージを取得・カスタマイズする際に使用されます。このフィルタは、ユーザーがフォームを送信する際に忘れがちな必須項目についての説明を提供するため、以下のような機能実装の際によく利用されます。
- フォームの必須項目に対するカスタムメッセージの追加
- 必須項目の説明を多言語対応にする
- フォームバリデーションのエラーメッセージのカスタマイズ
- ユーザーエクスペリエンス向上のためのヒントメッセージの追加
- 必須項目の説明文を条件に応じて変更
- 特定のユーザーに対してのメッセージの調整
- アクセシビリティ向上のための説明文の追加
- お知らせや注意事項を表示するためのカスタムフィルターの作成
構文
add_filter('wp_required_field_message', 'my_custom_required_message');
パラメータ
$message(string): フィルタリングされる必須項目メッセージのデフォルト値。
戻り値
- (string): カスタマイズされた必須項目メッセージ。
関連する関数
https://refwp.com/?titleonly=1&s=wp_required_field_message
使用可能なバージョン
このフィルタは、WordPress 4.5 以降で利用可能です。
コアファイルのパス
wp-includes/general-template.php
サンプルコード
サンプルコード 1: カスタムメッセージの追加
add_filter('wp_required_field_message', function($message) {
return $message . ' 必須項目です。';
});
このコードは、必須項目メッセージのあとにカスタムテキストを追加します。
サンプルコード 2: 言語に応じたメッセージの表示
add_filter('wp_required_field_message', function($message) {
if (get_locale() == 'ja') {
return 'このフィールドは必須です。';
}
return $message;
});
このコードは、日本語を使用している場合にのみ必須項目のメッセージを日本語で表示します。
サンプルコード 3: 条件付きでメッセージを変更
add_filter('wp_required_field_message', function($message) {
if(is_user_logged_in()){
return 'ログインしているユーザーには必須のフィールドです。';
}
return $message;
});
このコードは、ユーザーがログインしている場合にのみ特定のメッセージを表示します。
サンプルコード 4: メッセージの前にアイコンを追加
add_filter('wp_required_field_message', function($message) {
return '<i class="fa fa-exclamation-circle"></i> ' . $message;
});
このコードは、メッセージの前にアイコンを追加して視覚的な強調を行います。
サンプルコード 5: エラーメッセージのカスタマイズ
add_filter('wp_required_field_message', function($message) {
return '入力が必要です: ' . $message;
});
このコードは、フィールドが必須である旨をより明確にするため、エラーメッセージをカスタマイズします。
この関数のアクションでの使用可能性
| アクション | 使用可能 |
|---|---|
| mu_plugin_loaded | |
| registered_post_type | |
| plugins_loaded | |
| wp_roles_init | |
| setup_theme | |
| after_setup_theme | |
| set_current_user | |
| init | |
| register_sidebar | |
| wp_loaded | |
| send_headers | |
| parse_query | |
| pre_get_posts | |
| wp | |
| template_redirect | |
| get_header | |
| wp_head |
このフィルタは特定のバージョンで非推奨または削除されたことはありません。