ワードプレスのwpautopフィルタの使用方法・解説

概要

wpautopフィルタは、WordPressにおいてテキストの自動整形を行うための機能で、主に<p>タグや<br>タグを整頓する際に使用されます。このフィルタは、投稿やページのコンテンツを保存する際に、その内容をHTMLで適切に表示するために有用です。特にブログ記事など、マークアップが必要な場面で一般的に用いられます。

主な使用例

  1. ブログ記事の本文の自動整形
  2. コメント欄のテキスト整形
  3. カスタムフィールドの内容をHTMLに整形
  4. ショートコードを利用したコンテンツ作成時の整形
  5. ウィジェットコンテンツの自動整形
  6. 外部APIから取得したHTMLを整形
  7. マルチサイトでの投稿内容の整形
  8. カスタム投稿タイプの整形

構文

wpautop( string $pee, bool $br = true )

パラメータ

  • $pee (string) : 整形したいテキスト
  • $br (bool) : trueの場合、改行を<br>タグに変換します。デフォルトはtrueです。

戻り値

整形されたHTML文字列が返されます。

関連する関数

wpautopは、以下のような関連関数と共に使用されます。

  • wp_trim_words()
  • wp_kses_post()
  • wp_rel_nofollow()

使用可能なバージョン

wpautopフィルタはWordPress 1.5以降で使用可能です。

コアファイルのパス

wp-includes/formatting.php

この関数のアクションでの使用可能性

アクション 使用可能
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

非推奨または削除されたバージョン

該当なし。wpautopフィルタは現在も使用可能であり、特定のバージョンで非推奨または削除されていません。

サンプルコード

以下はwpautopフィルタを利用したサンプルコードです。

サンプルコード 1: 基本的な使い方

$text = "これはテストです。n次の行へ移動します。";
$formatted_text = wpautop($text);
echo $formatted_text;

このコードは、テキスト内の改行を自動で<p>タグに囲まれる形で整形します。

サンプルコード 2: <br>タグを含める

$text = "行1n行2n行3";
$formatted_text = wpautop($text, true);
echo $formatted_text;

このコードは、改行を<br>タグに変換し、出力します。

サンプルコード 3: 投稿の内容を整形

function my_custom_content($content) {
    return wpautop($content);
}
add_filter('the_content', 'my_custom_content');

このコードは投稿内容を取得し、wpautopを使って整形した後に表示します。

サンプルコード 4: ウィジェットへの適用

function my_widget_text($text) {
    return wpautop($text);
}
add_filter('widget_text', 'my_widget_text');

このコードはウィジェットのテキストも自動で整形します。

サンプルコード 5: カスタムフィールドの整形

$value = get_post_meta($post_id, 'my_custom_field', true);
$formatted_value = wpautop($value);
echo $formatted_value;

このコードはカスタムフィールドの内容を取得し、自動的に整形して出力します。

これらのサンプルコードは、wpautopフィルタの機能を示すためのものであり、それぞれの使い道を理解するのに役立ちます。

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