概要
acf/fields/user/result
フィルタは、Advanced Custom Fields (ACF) プラグインのユーザー選択フィールドで、各ユーザーに表示されるテキストをフィルタリングします。このフィルタは、ユーザーの表示名やその他の情報をカスタマイズする際に非常に役立ちます。具体的には、ユーザー一覧や選択ドロップダウンで表示する名前を変更したり、特定の情報を追加したりするために使用されます。
このフィルタは、次のような機能を実装する際によく使われます:
1. 表示名のカスタマイズ
2. フィールドに表示する追加情報の追加
3. 特定の条件に基づいたユーザーのフィルタリング
4. 決まったフォーマットでの表示
5. ユーザーの役割に基づくカスタムラベルの設定
6. 描画されたユーザー情報の再利用
構文
add_filter('acf/fields/user/result', 'my_acf_user_result_filter', 10, 4);
パラメータ
$text
(string): ユーザー名または表示されるテキスト。$user
(WP_User): 現在のユーザーオブジェクト。$formattable
(bool): フィールドがフォーマット可能かどうかを示します。$field
(array): ACFのフィールド設定。
戻り値
- フィルタ後のテキスト (string)
使用可能なバージョン
- ACFバージョン: 5.0以降
- WordPressバージョン: 4.0以降
この関数のアクションでの使用可能性
アクション | 使用例 |
---|---|
mu_plugin_loaded | |
registered_post_type | |
plugins_loaded | |
wp_roles_init | |
setup_theme | |
after_setup_theme | |
set_current_user | |
init | |
register_sidebar | |
wp_loaded | |
send_headers | |
parse_query | |
pre_get_posts | |
wp | |
template_redirect | |
get_header | |
wp_head |
サンプルコード
サンプルコード 1
function my_acf_user_result_filter($text, $user) {
return $text . ' (ユーザーID: ' . $user->ID . ')';
}
add_filter('acf/fields/user/result', 'my_acf_user_result_filter', 10, 2);
このコードでは、ユーザーの表示名の後にユーザーIDを追加しています。これにより、選択肢にユーザーIDが表示され、識別が容易になります。
サンプルコード 2
function custom_user_result_display($text, $user, $formattable, $field) {
$role = implode(', ', $user->roles); // ユーザーの役割を取得
return $text . ' (' . $role . ')';
}
add_filter('acf/fields/user/result', 'custom_user_result_display', 10, 4);
このコードでは、ユーザーの表示名にその役割を追加しています。ユーザーの名称だけでなく、役割を表示することで、適切なユーザーを選択する手助けをします。
サンプルコード 3
function filter_users($text, $user) {
if (!$user->active) { // 非アクティブユーザーをフィルタ
return '非アクティブユーザー';
}
return $text;
}
add_filter('acf/fields/user/result', 'filter_users', 10, 2);
このコードは、非アクティブなユーザーに対して特定のテキストを表示します。これにより、ユーザーの選択を制限でき、アクティブなユーザーのみ表示されるようになります。
サンプルコード 4
function custom_user_text_format($text, $user) {
return strtoupper($text); // テキストを大文字に変換
}
add_filter('acf/fields/user/result', 'custom_user_text_format', 10, 2);
このコードでは、ユーザーの表示名を大文字に変換しています。標準化されたフォーマットで表示することで、視認性を向上させます。
サンプルコード 5
function prepend_custom_text($text, $user) {
return 'カスタム: ' . $text; // 表示名にカスタムテキストを追加
}
add_filter('acf/fields/user/result', 'prepend_custom_text', 10, 2);
このコードは、ユーザーの表示名の前に「カスタム: 」というテキストを追加します。特定のコンテキストでユーザーを強調するのに役立ちます。
以上のサンプルコードは全て著作権フリーのもので、様々なシナリオで acf/fields/user/result
フィルタを利用したカスタマイズの一例です。