プラグインWooCommerceのplugin_localeフィルタの使用方法・解説

概要

plugin_localeは、WooCommerceなどのプラグインで、特定のロケール（言語設定）のテキストドメインを変更するためのフィルターフックです。このフィルターを利用することで、プラグインの翻訳を適切に行えるようになり、ユーザーに対してより良い体験を提供できます。

主に以下のような機能を実装する際に使われます：

プラグインの多言語対応を強化する。
特定の言語用のリソースファイルを適切に読み込む。
プラグインの管理画面やフロントエンドの表示をユーザーの言語に合わせて切替える。
ローカライズされたエラーメッセージの表示。
日付や通貨形式など、地域特有のデータ形式を適用する。
翻訳ファイルの選択ロジックをカスタマイズする。

構文

add_filter( 'plugin_locale', 'your_function_name', 10, 2 );

パラメータ

$locale: 現在のロケール（言語設定）。
$plugin: プラグインのテキストドメイン。

戻り値

変更されたロケールのテキストドメイン。

使用可能なバージョン

WooCommerce: 3.0 以上
WordPress: 4.0 以上

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用可能性
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプル1：デフォルトのロケールの変更

このサンプルコードは、デフォルトのロケールを特定の言語（例：jp_JP）に変更します。

add_filter( 'plugin_locale', 'change_plugin_locale', 10, 2 );

function change_plugin_locale( $locale, $plugin ) {
    if ( $plugin === 'woocommerce' ) {
        return 'ja_JP';
    }
    return $locale;
}

サンプル2：条件付きでロケールを変更

このコードは、特定の条件に基づいてロケールを変更します。

add_filter( 'plugin_locale', 'conditionally_change_locale', 10, 2 );

function conditionally_change_locale( $locale, $plugin ) {
    if ( is_user_logged_in() && $plugin === 'woocommerce' ) {
        return 'fr_FR';
    }
    return $locale;
}

サンプル3：他のプラグインの互換性のためにロケールを変更

このサンプルでは、他のプラグインとの互換性を考慮してロケールを変更します。

add_filter( 'plugin_locale', 'compatible_plugin_locale', 10, 2 );

function compatible_plugin_locale( $locale, $plugin ) {
    if ( $plugin === 'another_plugin' ) {
        return 'en_GB';
    }
    return $locale;
}

サンプル4：テーマに基づいたロケールの変更

このコードは、アクティブなテーマに基づいてロケールを変更します。

add_filter( 'plugin_locale', 'theme_based_locale_change', 10, 2 );

function theme_based_locale_change( $locale, $plugin ) {
    if ( get_stylesheet() === 'my-custom-theme' && $plugin === 'woocommerce' ) {
        return 'es_ES';
    }
    return $locale;
}

サンプル5：言語の選択肢を拡張する

このサンプルでは、特定の状況で複数のロケールを選択可能にする例です。

add_filter( 'plugin_locale', 'expand_language_options', 10, 2 );

function expand_language_options( $locale, $plugin ) {
    if ( $plugin === 'woocommerce' ) {
        $user_language = get_user_meta( get_current_user_id(), 'preferred_language', true );
        if ( $user_language ) {
            return $user_language;
        }
    }
    return $locale;
}

これらのコードサンプルは著作権フリーで、様々なシナリオに対してplugin_localeフィルターの使い方を示しています。

概要

構文