プラグインWooCommerceのwc_order_is_editableフィルタの使用方法・解説

概要

wc_order_is_editable フィルタは、WooCommerceで注文が編集可能かどうかを制御するために使用されます。このフィルタを利用すると、特定の条件に基づいて注文の編集を有効または無効にすることができます。この機能は、以下のような場合に特によく利用されます。

管理者や特定のユーザーのみが注文を編集できるように制限する。
支払いが完了していない注文の編集を許可する。
特定のステータスの注文について、編集を許可または禁止する。
注文の編集請求が特定の条件を満たす場合のみ許可する。
外部システムとの連携時に不正な注文編集を防ぐために制限する。
注文の履歴を保護するため、特定の時間内の編集を制御する。

構文

add_filter('wc_order_is_editable', 'your_function_name', 10, 2);

パラメータ

bool $is_editable: 注文が編集可能かどうかを示すBoolean値。
WC_Order $order: 編集を検討している注文オブジェクト。

戻り値

編集可能な場合は true、編集不可能な場合は false を返します。

使用可能なプラグインWooCommerceのバージョン

WooCommerce 2.0.0以降。

ワードプレスのバージョン

WordPress 4.0以降。

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用例
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプル1: 管理者だけが注文を編集できるようにする

add_filter('wc_order_is_editable', 'restrict_order_editing_to_admins', 10, 2);
function restrict_order_editing_to_admins($is_editable, $order) {
    if (!current_user_can('manage_options')) {
        return false; // 管理者以外は編集不可
    }
    return $is_editable; // 管理者は編集可能
}

このコードは、現行のユーザーが管理者でない場合、注文の編集を禁止します。

サンプル2: 支払い未完了の注文を編集可能にする

add_filter('wc_order_is_editable', 'allow_editing_for_pending_orders', 10, 2);
function allow_editing_for_pending_orders($is_editable, $order) {
    if ($order->get_status() === 'pending') {
        return true; // 支払いが未完了の注文は編集可能
    }
    return $is_editable; // その他は元の状態を維持
}

このコードは、支払いが未完了の注文に対してのみ編集を許可します。

サンプル3: 特定のステータスの注文を編集不可にする

add_filter('wc_order_is_editable', 'disallow_editing_complete_orders', 10, 2);
function disallow_editing_complete_orders($is_editable, $order) {
    if ($order->get_status() === 'completed') {
        return false; // 完了した注文は編集不可
    }
    return $is_editable; // その他は元の状態を維持
}

このコードは、完了した注文の編集を禁止します。

サンプル4: 注文が特定の条件を満たす場合のみ編集を許可

add_filter('wc_order_is_editable', 'allow_editing_based_on_custom_condition', 10, 2);
function allow_editing_based_on_custom_condition($is_editable, $order) {
    if ($order->get_meta('allow_editing')) {
        return true; // 特定のメタデータが存在する場合は編集可能
    }
    return $is_editable; // その他は元の状態を維持
}

このコードは、注文明細に特定のメタデータが存在する場合に限り、編集を許可します。

サンプル5: 注文履歴を保護するために時間制限を設ける

add_filter('wc_order_is_editable', 'restrict_editing_timeframe', 10, 2);
function restrict_editing_timeframe($is_editable, $order) {
    $order_date = $order->get_date_created();
    $current_time = current_time('timestamp');
    $time_difference = $current_time - $order_date->getTimestamp();

    if ($time_difference > 3600) { // 1時間経過後は編集不可
        return false;
    }
    return $is_editable; // それ以外は編集可能
}

このコードは、注文が作成されてから1時間を超えた場合、編集を禁止します。

概要

構文