プラグインWooCommerceのwoocommerce_cart_crosssell_idsフィルタの使用方法・解説

概要

woocommerce_cart_crosssell_ids は、WooCommerceのカート画面でクロスセル商品を表示する際に使用されるフィルターフックです。このフックを使用すると、デフォルトで表示されるクロスセル商品のリストを変更したり、カスタマイズすることができます。具体的には、以下のようなケースでよく使われます。

特定のカテゴリの商品をクロスセル表示する。
クーポンコードを入力した際に特定の商品を表示する。
ストック状況に基づき商品表示を変更する。
ユーザーの購入履歴に基づいた商品を表示する。
新着商品や人気商品を優先的に表示する。
プロモーションに応じた商品を動的に表示する。

構文

add_filter('woocommerce_cart_crosssell_ids', 'custom_cross_sell_ids');

パラメータ

$crosssell_ids: 現在のクロスセル商品のIDの配列。

戻り値

カスタマイズされたクロスセル商品のIDの配列。

対応プラグイン・バージョン

WooCommerce: 2.1+
WordPress: 4.0+

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用可能
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプル1: 特定のカテゴリをクロスセル表示

add_filter('woocommerce_cart_crosssell_ids', 'custom_cross_sell_by_category');

function custom_cross_sell_by_category($crosssell_ids) {
    $new_ids = array();

    // ここで特定のカテゴリIDを指定
    $desired_category_id = 25;

    foreach ($crosssell_ids as $id) {
        if (has_term($desired_category_id, 'product_cat', $id)) {
            $new_ids[] = $id;
        }
    }

    return $new_ids;
}

このコードは、指定されたカテゴリに属するクロスセル商品のIDのみを表示します。

サンプル2: 購入履歴に基づいたクロスセル表示

add_filter('woocommerce_cart_crosssell_ids', 'custom_cross_sell_by_purchase_history');

function custom_cross_sell_by_purchase_history($crosssell_ids) {
    $user_id = get_current_user_id();
    $previous_orders = wc_get_orders(array('customer' => $user_id));

    // 購入履歴から特定の商品IDを取得
    $purchased_ids = array();
    foreach ($previous_orders as $order) {
        foreach ($order->get_items() as $item) {
            $purchased_ids[] = $item->get_product_id();
        }
    }

    return array_unique(array_merge($crosssell_ids, $purchased_ids));
}

このコードは、ユーザーの過去の購入履歴に基づいてクロスセル商品を拡張します。

サンプル3: ストック状況に基づくフィルタリング

add_filter('woocommerce_cart_crosssell_ids', 'custom_cross_sell_by_stock_status');

function custom_cross_sell_by_stock_status($crosssell_ids) {
    $filtered_ids = array();

    foreach ($crosssell_ids as $id) {
        if (get_post_meta($id, '_stock_status', true) === 'instock') {
            $filtered_ids[] = $id;
        }
    }

    return $filtered_ids;
}

このコードは、在庫がある商品に基づいてクロスセル商品を絞り込みます。

サンプル4: ランダムクロスセル商品表示

add_filter('woocommerce_cart_crosssell_ids', 'random_cross_sell_products');

function random_cross_sell_products($crosssell_ids) {
    shuffle($crosssell_ids); // 商品IDをランダムにシャッフル
    return array_slice($crosssell_ids, 0, 3); // 最初の3つを返す
}

このコードは、クロスセル商品をランダムに選択して表示します。

サンプル5: プロモーションによるクロスセル商品追加

add_filter('woocommerce_cart_crosssell_ids', 'add_promotion_cross_sell');

function add_promotion_cross_sell($crosssell_ids) {
    // ここでプロモーション商品IDを追加
    $promotion_ids = array(1001, 1002); // プロモーション商品IDの例
    return array_unique(array_merge($crosssell_ids, $promotion_ids));
}

このコードは、特定のプロモーション商品をクロスセル商品のリストに追加します。

これらのサンプルコードは、特定のニーズに応じてクロスセル商品の表示をカスタマイズするために役立つでしょう。

概要

構文