プラグインWooCommerceのwoocommerce_setup_wizard_force_legacyフィルタの使用方法・解説

概要

woocommerce_setup_wizard_force_legacy フィルタは、WooCommerce のセットアップウィザードに関連する動作をカスタマイズするために使用されます。このフィルタを利用することで、開発者はWooCommerceが提供する新しいウィザードの代わりに、旧来のウィザードを強制的に利用するような設定を行うことができます。このフィルタは以下のような機能を実装する際によく使われます。

  1. 旧バージョンの設定ウィザードを利用するための強制。
  2. 特定の条件下でウィザードの表示を制御。
  3. 管理者や開発者の環境を考慮したデフォルト設定の変更。
  4. プラグイン間の互換性のためのカスタマイズ。
  5. ユーザー体験の向上に向けたバージョン選択の調整。
  6. バージョンアップ時の環境整備。

構文

add_filter( 'woocommerce_setup_wizard_force_legacy', 'custom_force_legacy_wizard' );

パラメータ

このフィルタは、Boolean 値を持つ一つのパラメータ $force_legacy を受け取ります。これにより、ウィザードのバージョン選択を切り替えることができます。

戻り値

フィルタは Boolean 値を返し、旧ウィザードを強制する場合は true、新ウィザードを使用する場合は false となります。

使用可能なプラグインWooCommerceのバージョン

このフィルタは、WooCommerce バージョン 3.0.0以降に利用可能です。

WordPressのバージョン

WordPress バージョン 4.0 以降で使用が可能です。

この関数のアクションでの使用可能性

アクション 使用可能
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

  1. 旧ウィザードを強制する

    add_filter( 'woocommerce_setup_wizard_force_legacy', '__return_true' );
    

    このサンプルコードは、WooCommerceのセットアップウィザードを旧バージョンに強制的に切り替える機能を持っています。

  2. 特定の条件下で旧ウィザードを利用

    add_filter( 'woocommerce_setup_wizard_force_legacy', 'conditionally_force_legacy_wizard' );
    
    function conditionally_force_legacy_wizard( $force_legacy ) {
       if ( is_admin() && current_user_can( 'administrator' ) ) {
           return true;
       }
       return $force_legacy;
    }
    

    このサンプルでは、管理者ユーザーのみに旧ウィザードを強制する条件を設けています。

  3. 環境に応じて旧ウィザードを利用

    add_filter( 'woocommerce_setup_wizard_force_legacy', 'environment_based_legacy_wizard' );
    
    function environment_based_legacy_wizard( $force_legacy ) {
       if ( defined( 'WP_ENV' ) && WP_ENV === 'development' ) {
           return true; // 開発環境では旧ウィザードを使用
       }
       return $force_legacy;
    }
    

    開発環境の場合のみ、旧ウィザードを強制する設定です。

  4. フィルタに状態を保持する

    add_filter( 'woocommerce_setup_wizard_force_legacy', 'save_legacy_state' );
    
    function save_legacy_state( $force_legacy ) {
       return get_option('use_legacy_wizard', false);
    }
    

    データベースのオプションを参照してウィザードの状態を保持する機能です。

  5. ログインユーザーに基づく条件

    add_filter( 'woocommerce_setup_wizard_force_legacy', 'user_based_force_legacy' );
    
    function user_based_force_legacy( $force_legacy ) {
       return ( is_user_logged_in() && user_can( wp_get_current_user(), 'editor' ) ) ? true : $force_legacy;
    }
    

    現在のユーザーがエディターの場合に旧ウィザードを強制するサンプルです。

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