プラグインWooCommerceのwoocommerce_tax_rate_updatedアクションの使用方法・解説

概要

woocommerce_tax_rate_updatedは、WooCommerceで税率が更新された場合にトリガーされるアクションフックです。このフックは、税率が変更された際にカスタム処理を行いたい開発者にとって非常に便利です。特に以下のような機能を実装する際に使用されることが多いです。

税率変更の履歴を記録する。
外部サービスに税率変更を通知する。
税率に関連するカスタムロジックを実行する。
税率が変更された際にメール通知を送信する。
クーポンやプロモーションなどの条件を再計算する。
管理者に対してリアルタイムで警告を出す。

構文

do_action( 'woocommerce_tax_rate_updated', $tax_rate_id, $tax_rate );

パラメータ

$tax_rate_id: 更新された税率のID（整数）
$tax_rate: 更新された税率の詳細を含む配列

戻り値

このアクションフックは、値を返すものではありません。その目的は主に他のフックを実行することです。

使用可能なプラグインWooCommerceのバージョン

WooCommerce 4.0以降

ワードプレスのバージョン

WordPress 5.0以降

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用例
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプル 1: 税率変更の履歴をデータベースに保存する

このコードは、税率が更新された際にその情報をカスタムテーブルに保存します。

add_action( 'woocommerce_tax_rate_updated', 'save_tax_rate_history', 10, 2 );

function save_tax_rate_history( $tax_rate_id, $tax_rate ) {
    global $wpdb;
    $table_name = $wpdb->prefix . 'tax_rate_history';

    $wpdb->insert( $table_name, array(
        'tax_rate_id' => $tax_rate_id,
        'tax_rate'    => $tax_rate['rate'],
        'updated_at'  => current_time( 'mysql' ),
    ));
}

サンプル 2: 税率変更時に管理者に通知する

このコードは、税率が変更されたときに管理者にメールを送信します。

add_action( 'woocommerce_tax_rate_updated', 'notify_admin_tax_rate_update', 10, 2 );

function notify_admin_tax_rate_update( $tax_rate_id, $tax_rate ) {
    $admin_email = get_option( 'admin_email' );
    $subject = '税率が更新されました';
    $message = '税率 ID: ' . $tax_rate_id . "が新しく設定されました。新しい税率は: " . $tax_rate['rate'];

    wp_mail( $admin_email, $subject, $message );
}

サンプル 3: 外部APIに税率変更情報を送信

このコードは、税率が変更された際に外部APIに情報を送信します。

add_action( 'woocommerce_tax_rate_updated', 'send_tax_rate_to_external_api', 10, 2 );

function send_tax_rate_to_external_api( $tax_rate_id, $tax_rate ) {
    $url = 'https://example.com/api/tax_rate_update';
    $args = array(
        'body' => json_encode( array(
            'tax_rate_id' => $tax_rate_id,
            'tax_rate'    => $tax_rate['rate'],
        )),
        'headers' => array('Content-Type' => 'application/json'),
    );

    wp_remote_post( $url, $args );
}

サンプル 4: 税率変更に基づくクーポン条件再計算

このコードは、税率が更新された際に関連するクーポンの条件を再計算します。

add_action( 'woocommerce_tax_rate_updated', 'recalculate_coupons_based_on_tax', 10, 2 );

function recalculate_coupons_based_on_tax( $tax_rate_id, $tax_rate ) {
    // クーポンの再計算ロジックを追加
    // 例: WooCommerceのクーポンデータを取得し、必要に応じて再計算する
}

サンプル 5: 税率変更のログをファイルに書き込む

このコードは、変更された税率の情報をテキストファイルにログとして書き込みます。

add_action( 'woocommerce_tax_rate_updated', 'log_tax_rate_change', 10, 2 );

function log_tax_rate_change( $tax_rate_id, $tax_rate ) {
    $log_entry = sprintf("税率ID: %s, 新しい税率: %s, 日時: %sn", $tax_rate_id, $tax_rate['rate'], current_time( 'mysql' ));
    file_put_contents( plugin_dir_path( __FILE__ ) . 'tax-rate-log.txt', $log_entry, FILE_APPEND );
}

概要

構文