プラグインWooCommerceのwoocommerce_webhook_nameフィルタの使用方法・解説

概要

woocommerce_webhook_name フィルタは、WooCommerce の webhook 名をカスタマイズするために使用されます。このフィルタを使って、デフォルトの形式を変更したり、環境によって異なる webhook 名を使用して特定の処理を実行したりできます。具体的には、次のような機能を実装する際によく使用されています。

webhook 名によるログ記録
システム間での識別情報のカスタマイズ
特定のプロジェクトや環境に合わせた webhook 名の設定
API 統合での一貫性を持たせる
開発環境と本番環境でのウェブフック名の使い分け
ユーザーごとに個別の webhook 名を設定

構文

apply_filters( 'woocommerce_webhook_name', $name, $webhook );

パラメータ

$name: 変更対象の webhook 名（文字列）
$webhook: WooCommerce webhook のオブジェクト（オブジェクト）

戻り値

フィルタリングされた webhook 名（文字列）

使用可能な WooCommerce バージョン

WooCommerce 2.0 以降

使用可能な WordPress バージョン

WordPress 4.0 以降

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用可能性
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init	○
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプルコード 1: デフォルトの webhook 名にプレフィックスを追加

このコードは、すべての webhook 名の前に「MySite_」というプレフィックスを追加します。

add_filter( 'woocommerce_webhook_name', 'add_prefix_to_webhook_name', 10, 2 );

function add_prefix_to_webhook_name( $name, $webhook ) {
    return 'MySite_' . $name;
}

サンプルコード 2: 環境に応じて webhook 名を変更

このコードは、開発環境の場合は webhook 名の末尾に「_dev」を追加します。

add_filter( 'woocommerce_webhook_name', 'modify_webhook_name_for_environment', 10, 2 );

function modify_webhook_name_for_environment( $name, $webhook ) {
    if ( defined( 'WP_ENV' ) && WP_ENV === 'development' ) {
        return $name . '_dev';
    }
    return $name;
}

サンプルコード 3: ユーザーIDに基づいた webhook 名の変更

このコードは、特定のユーザーが作成した webhook に、ユーザーの ID を付加します。

add_filter( 'woocommerce_webhook_name', 'append_user_id_to_webhook_name', 10, 2 );

function append_user_id_to_webhook_name( $name, $webhook ) {
    if ( $webhook->user_id ) {
        return $name . '_user_' . $webhook->user_id;
    }
    return $name;
}

サンプルコード 4: 特定の webhook タイプに対して別名を付ける

このコードは、特定の webhook タイプ（「order.created」）に異なる名前を付けます。

add_filter( 'woocommerce_webhook_name', 'change_webhook_name_for_order_created', 10, 2 );

function change_webhook_name_for_order_created( $name, $webhook ) {
    if ( $webhook->topic === 'order.created' ) {
        return 'Order Created Notification';
    }
    return $name;
}

サンプルコード 5: webhook 名をランダムな文字列に変更して一意性を保つ

このコードは、すべての webhook 名を一意のランダムな文字列に変更します。

add_filter( 'woocommerce_webhook_name', 'set_unique_webhook_name', 10, 2 );

function set_unique_webhook_name( $name, $webhook ) {
    return 'webhook_' . uniqid();
}

これらのサンプルコードは、特定の要件に応じて webhook 名を柔軟に変更する方法を示しています。それぞれ独自の条件に基づき、様々なユースケースに適応することができます。

概要

構文