概要
wpforms_enable_form_data_slashing
は、WPFormsプラグインで使用されるフックで、フォームデータのスラッシング(エスケープ処理)を制御するために利用されます。このフィルタを使うことで、ユーザーが入力したデータの処理をカスタマイズできます。具体的には、スラッシングが必要な場合とそうでない場合でデータの処理を切り替えたり、特定の条件に応じてスラッシングの挙動を変更したりできます。
このフィルタは、次のような機能を実装する際によく利用されます。
- バリデーションのカスタマイズ
- 文字列安全性の調整
- 特定の条件に基づいたデータ処理
- フォームのカスタムエラーメッセージの管理
- サードパーティーナビゲーションとの統合
- ユーザーインターフェースの改善
構文
add_filter('wpforms_enable_form_data_slashing', 'your_custom_function');
パラメータ
$enabled
(bool): スラッシングが有効かどうかを示すブール値。$form_data
(array): フォームデータの配列。
戻り値
- bool: スラッシングを有効にするかどうかの設定。
バージョン
- このフィルタはWPFormsプラグインのバージョン1.5以降で使用可能です。
- WordPressのバージョンには特に制限はないが、推奨される最新バージョンを使用することが望ましいです。
この関数のアクションでの使用可能性
アクション | 使用例 |
---|---|
mu_plugin_loaded | |
registered_post_type | |
plugins_loaded | |
wp_roles_init | |
setup_theme | |
after_setup_theme | |
set_current_user | |
init | |
register_sidebar | |
wp_loaded | |
send_headers | |
parse_query | |
pre_get_posts | |
wp | |
template_redirect | |
get_header | |
wp_head |
サンプルコード
サンプルコード1
add_filter('wpforms_enable_form_data_slashing', function($enabled) {
// 特定の条件下でスラッシングを無効にする
if (is_user_logged_in()) {
return false;
}
return $enabled;
});
このコードは、ユーザーがログインしている場合にスラッシングを無効にするサンプルです。このように、特定の条件でスラッシングの挙動を変更できます。
サンプルコード2
add_filter('wpforms_enable_form_data_slashing', '__return_true');
このコードは、常にスラッシングを有効にする方法を示しています。デフォルトの動作を維持したい場合に使用できます。
サンプルコード3
add_filter('wpforms_enable_form_data_slashing', function($enabled, $form_data) {
// フォームデータが特定の形式の場合にスラッシングを無効に
if (isset($form_data['your_field']) && $form_data['your_field'] === 'no_slash') {
return false;
}
return $enabled;
}, 10, 2);
このコードは、特定のフィールドが特定の値のときにスラッシングを無効にする例です。これにより、柔軟なデータ処理が可能になります。
サンプルコード4
add_filter('wpforms_enable_form_data_slashing', function($enabled) {
// 特定のフロントエンドライブラリを使用する場合にスラッシングを無効にする
if (wp_is_mobile()) {
return false;
}
return $enabled;
});
このサンプルは、モバイル端末での使用時にスラッシングを無効にする方法です。デバイスに応じたデータ処理が実現できます。
サンプルコード5
add_filter('wpforms_enable_form_data_slashing', function($enabled) {
// カスタムオプションによってスラッシングを制御
$options = get_option('my_custom_options');
if ($options['disable_sla'] === true) {
return false;
}
return $enabled;
});
このコードは、カスタムオプションに基づいてスラッシングの有無を制御します。設定オプションによって柔軟にデータ処理を調整することができます。