プラグインWPFormsのwpforms_authorize_net_process_transaction関数の使用方法・解説

概要

wpforms_authorize_net_process_transaction関数は、WPFormsプラグイン内でのAuthorize.Netによる決済処理を実装するために使用されるフックです。この関数は、ユーザーがフォームを送信した際に、支払い処理を自動化するために使用されます。具体的には、次のような機能を実装する際によく使われます。

支払いゲートウェイの統合
自動的なトランザクション処理
フォームの入力データのバリデーション
決済エラーハンドリング
支払い完了後の通知送信
トランザクションログの記録

構文

wpforms_authorize_net_process_transaction( $form_data, $entry );

パラメータ

$form_data (配列): フォームの送信データを含む配列です。
$entry (オブジェクト): フォームエントリのオブジェクトです。

戻り値

(bool): トランザクションが成功した場合は true、失敗した場合は false を返します。

対応プラグインとバージョン

プラグイン: WPForms
バージョン: 1.4.0 以降

対応ワードプレスバージョン

ワードプレスバージョン: 4.9 以降

この関数のアクションでの使用可能性

アクション名	使用可能性
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプル1: シンプルなトランザクション処理

このサンプルコードは、ユーザーがフォームを送信した際に、Authorize.Netでの決済処理を行います。

add_action( 'wpforms_process_complete', 'custom_process_authorize_net', 10, 4 );

function custom_process_authorize_net( $form_data, $form, $fields, $entry ) {
    // 支払い処理のロジック
    $transaction_result = wpforms_authorize_net_process_transaction( $form_data, $entry );

    if ( $transaction_result ) {
        // 成功メッセージを表示
        echo '支払いが成功しました。';
    } else {
        // エラーメッセージを表示
        echo '支払いに失敗しました。';
    }
}

サンプル2: バリデーションを追加

このコードは、トランザクション処理の前に追加のバリデーションを行います。

add_action( 'wpforms_process_validate', 'custom_validate_payment', 10, 2 );

function custom_validate_payment( $form_data, $form ) {
    // バリデーションチェック
    if ( empty( $form_data['payment_amount'] ) ) {
        wpforms()->process->errors[ $form_data['id'] ]['payment_amount'] = '支払い金額を入力してください。';
    }
}

サンプル3: トランザクション成功時の処理

このサンプルでは、トランザクションが成功した場合に特定のアクションを実行します。

add_action( 'wpforms_process_complete', 'custom_success_action', 10, 4 );

function custom_success_action( $form_data, $form, $fields, $entry ) {
    if ( wpforms_authorize_net_process_transaction( $form_data, $entry ) ) {
        // 特定のアクションを実行
        // 例: ユーザーへのメール通知送信
        wp_mail( 'user@example.com', 'Payment Successful', 'Your payment was successful.' );
    }
}

サンプル4: カスタムフィールドのデータ利用

この例では、フォームのカスタムフィールドからデータを取得し、トランザクション処理に渡します。

add_action( 'wpforms_process_complete', 'custom_transaction_with_fields', 10, 4 );

function custom_transaction_with_fields( $form_data, $form, $fields, $entry ) {
    $custom_field_value = $form_data['fields'][1]['value']; // 1はフィールドIDと仮定
    // カスタムフィールドを使用して支払い処理を行う
    $transaction_result = wpforms_authorize_net_process_transaction( array_merge( $form_data, ['custom_field' => $custom_field_value] ), $entry );
}

サンプル5: エラーのロギング

このコードスニペットでは、トランザクション処理に失敗した場合にエラーログを記録します。

add_action( 'wpforms_process_complete', 'log_transaction_errors', 10, 4 );

function log_transaction_errors( $form_data, $form, $fields, $entry ) {
    if ( ! wpforms_authorize_net_process_transaction( $form_data, $entry ) ) {
        // エラーをログに記録
        error_log( 'トランザクションエラー: ' . json_encode( $form_data ) );
    }
}

これらのサンプルコードは、wpforms_authorize_net_process_transaction関数を活用する方法を示しており、その多様な使い方を理解するのに役立ちます。

概要

構文