概要
wpforms_html_field_value
フィルタは、WPFormsプラグインでHTMLフィールドの値をカスタマイズするために使用されます。このフィルタは、フォームの送信時や表示時に、ユーザーが入力したHTMLフィールドのデータを操作することを可能にします。主に以下のようなケースで使用されます:
- HTMLフィールドのデフォルト値を変更する。
- ユーザーが入力したHTMLに特定のクラスやIDを追加する。
- 特定の条件に基づいてHTMLの内容をフィルタリングする。
- フィールドの値をリアルタイムで動的に変更する。
- フィールドの値に対してサニタイズ処理を行う。
- フィールドの値をデバッグやロギングのために記録する。
構文
add_filter( 'wpforms_html_field_value', 'your_custom_function', 10, 2 );
パラメータ
$value
: HTMLフィールドの現在の値。$form_data
: フォームのデータを含む配列。
戻り値
- カスタマイズされたHTMLフィールドの値。
バージョン
- WPFormsバージョン: 1.0.0以上
- WordPressバージョン: 4.0以上
この関数のアクションでの使用可能性
アクション | 使用例 |
---|---|
mu_plugin_loaded | |
registered_post_type | |
plugins_loaded | |
wp_roles_init | |
setup_theme | |
after_setup_theme | |
set_current_user | |
init | |
register_sidebar | |
wp_loaded | |
send_headers | |
parse_query | |
pre_get_posts | |
wp | |
template_redirect | |
get_header | |
wp_head |
サンプルコード
サンプル1: デフォルト値を変更する
このサンプルコードは、HTMLフィールドが表示される際にデフォルト値を変更します。
add_filter( 'wpforms_html_field_value', function( $value, $form_data ) {
if ( $form_data['id'] == 123 ) { // フォームIDが123の場合
return '新しいデフォルト値'; // 新しい値を返す
}
return $value;
}, 10, 2 );
サンプル2: 特定のクラスを追加する
このサンプルでは、HTMLフィールドに特定のCSSクラスを追加します。
add_filter( 'wpforms_html_field_value', function( $value, $form_data ) {
return '<div class="my-custom-class">' . $value . '</div>'; // 新しいクラスを追加
}, 10, 2 );
サンプル3: 特定条件によるフィルタリング
このサンプルコードは、特定の条件に基づいてフィールドの内容をフィルタリングします。
add_filter( 'wpforms_html_field_value', function( $value, $form_data ) {
if ( strpos( $value, '特定の文字列' ) !== false ) {
return 'フィルタリングされた値'; // 特定の文字列が含まれている場合
}
return $value;
}, 10, 2 );
サンプル4: サニタイズ処理
このサンプルは、HTMLフィールドの値に対してサニタイズ処理を行います。
add_filter( 'wpforms_html_field_value', function( $value, $form_data ) {
return htmlspecialchars( $value ); // HTMLエンコードを実施
}, 10, 2 );
サンプル5: デバッグ用ロギング
このサンプルは、デバッグ目的でフィールドの値をログに記録します。
add_filter( 'wpforms_html_field_value', function( $value, $form_data ) {
error_log( 'HTMLフィールドの値: ' . $value ); // 値をログに出力
return $value;
}, 10, 2 );
このフィルタを使用することで、WPFormsでのHTMLフィールドの扱いを柔軟に変更・拡張することができます。これらのサンプルはすべて著作権フリーのコードをベースとしているため、自由に使用・改変することができます。