プラグインCustom Post Type UIのcptui_required_capabilitiesフィルタの使用方法・解説

概要

cptui_required_capabilitiesフィルタは、WordPressのCustom Post Type UIプラグインにおいて、カスタム投稿タイプに必要な権限を設定するためのフックです。このフィルタを利用することで、特定のユーザー役割や権限に基づいて、カスタム投稿タイプに対するアクセスを制御することができます。これにより、複数のユーザーが異なるレベルのアクセスを持つサイトを容易に構築することが可能になります。

このフィルタは、以下のような機能を実装する際によく使われます：

カスタム投稿タイプの公開や非公開に対する権限のカスタマイズ
特定のユーザー役割にのみ表示されるカスタム投稿タイプの設定
投稿者や編集者の権限を柔軟に管理するための設定
多言語対応のカスタム投稿タイプにおける権限の分離
管理画面へのアクセス権を制御するための設定
フロントエンドの表示権限を制限するための設定

構文

add_filter('cptui_required_capabilities', 'function_name', 10, 2);

パラメータ

$caps: 権限の配列
$post_type: 現在のカスタム投稿タイプの名前

戻り値

権限の配列

プラグインバージョン

Custom Post Type UI: 最低バージョン 1.0

WordPress バージョン

WordPress: 最低バージョン 4.0

サンプルコード

サンプル1: 編集者の権限を追加

このコードでは、カスタム投稿タイプに対して編集者の権限を追加します。

add_filter('cptui_required_capabilities', function($caps, $post_type) {
    if ($post_type === 'my_custom_post_type') {
        $caps[] = 'edit_others_posts';
    }
    return $caps;
});

サンプル2: 特定のユーザー役割に基づく権限の設定

このコードは、特定のユーザー役割（例: 編集者）に対してのみ特定の権限を与えます。

add_filter('cptui_required_capabilities', function($caps, $post_type) {
    if ($post_type === 'my_custom_post_type') {
        $caps = array('edit_posts', 'publish_posts');
    }
    return $caps;
});

サンプル3: 権限の除外

ユーザーが持っているが不要である権限を除外する例です。

add_filter('cptui_required_capabilities', function($caps, $post_type) {
    if ($post_type === 'my_custom_post_type') {
        $caps = array_diff($caps, array('manage_options'));
    }
    return $caps;
});

サンプル4: 新しいカスタム権限の追加

カスタム権限を作成し、それをカスタム投稿タイプに関連付けます。

add_filter('cptui_required_capabilities', function($caps, $post_type) {
    if ($post_type === 'my_custom_post_type') {
        $caps[] = 'manage_my_custom_posts';
    }
    return $caps;
});

サンプル5: 複数のカスタム投稿タイプへの対応

複数のカスタム投稿タイプに異なる権限を設定する方法です。

add_filter('cptui_required_capabilities', function($caps, $post_type) {
    switch ($post_type) {
        case 'my_custom_post_type':
            $caps = array('edit_posts');
            break;
        case 'another_custom_post_type':
            $caps = array('publish_posts');
            break;
    }
    return $caps;
});

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用例
mu_plugin_loaded
registered_post_type	〇
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

以上が cptui_required_capabilities フィルタに関する解説とサンプルコードです。必要に応じて、これらのコードをもとにカスタマイズを行ってください。

概要

構文