プラグインUser Role Editorのure_edit_posts_access_id_listフィルタの使用方法・解説

概要

ure_edit_posts_access_id_list フィルタは、WordPress プラグイン User Role Editor の一部であり、特定のユーザー権限の設定に関連する投稿のアクセス制御を調整するために使用されます。このフィルタは、特定の役割のユーザーが編集できる投稿の ID リストを変更する際に利用されることが一般的です。

このフィルタは、以下のような機能を実装する際によく使われます:

  1. 特定のユーザーグループに制限を設けて、アクセス可能な投稿を制御する。
  2. 新しい投稿タイプが追加された際に、編集できるユーザーを制限する。
  3. ユーザーの役割に応じて、特定の投稿を表示または非表示にする。
  4. 一時的なアクセス制御を行い、特定の条件に基づいて編集権限を変更する。
  5. プラグインの機能を拡張し、カスタムの権限管理を行う。
  6. 他のプラグインやテーマとの連携を考慮した細かい権限設定。

構文

add_filter('ure_edit_posts_access_id_list', 'custom_function_name', 10, 2);

パラメータ

  • $access_ids (array): 編集可能な投稿の ID リスト。
  • $user_id (int): アクセスをチェックしているユーザーの ID。

戻り値

  • array: フィルタリングされた編集可能な投稿の ID リスト。

使用可能なバージョン

  • User Role Editor バージョン: 4.40 以上
  • WordPress バージョン: 4.0 以上

この関数のアクションでの使用可能性

アクション 使用可能性
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプルコード 1: 投稿 ID リストのカスタマイズ

add_filter('ure_edit_posts_access_id_list', function($access_ids, $user_id) {
    // 許可された投稿 ID のリストに 42 を追加する
    $access_ids[] = 42;
    return $access_ids;
});

このコードは、ユーザーを特定の投稿に対する編集権限を追加し、投稿 ID 42 を編集可能なリストに追加します。

サンプルコード 2: 特定のユーザーのみ編集を許可

add_filter('ure_edit_posts_access_id_list', function($access_ids, $user_id) {
    if ($user_id !== 1) { // ユーザー ID が 1 でない場合
        return []; // ユーザーの編集権限を削除する
    }
    return $access_ids;
});

このコードにより、ユーザー ID 1 のユーザーのみが投稿を編集できるようになります。それ以外のユーザーは編集できなくなります。

サンプルコード 3: 特定のユーザー役割のみに許可

add_filter('ure_edit_posts_access_id_list', function($access_ids, $user_id) {
    if (!user_can($user_id, 'editor')) { // エディタでない場合
        return []; // アクセス権限を与えない
    }
    return $access_ids;
});

このコードは、役割がエディタでないユーザーに対して編集権限を剥奪します。エディタロールのユーザーのみが編集できるようになります。

サンプルコード 4: 編集可能な投稿をドメインに基づいて絞り込み

add_filter('ure_edit_posts_access_id_list', function($access_ids, $user_id) {
    // ドメインが example.com のユーザーに対して投稿をフィルタリング
    if (strpos($_SERVER['HTTP_REFERER'], 'example.com') !== false) {
        return array_filter($access_ids, function($id) {
            return $id % 2 === 0; // 偶数の ID のみ許可
        });
    }
    return $access_ids;
});

このコードは、HTTP_REFERERがexample.comである場合に、偶数の投稿 ID のみを編集可能にします。この条件に合わないユーザーは元のリストを維持します。

サンプルコード 5: 投稿のカスタムメタに基づくアクセス制御

add_filter('ure_edit_posts_access_id_list', function($access_ids, $user_id) {
    // 特定のカスタムフィールドに基づき、アクセスを制限する
    return array_filter($access_ids, function($id) {
        return get_post_meta($id, 'allow_edit', true) === 'yes';
    });
});

このコードは、allow_edit というカスタムフィールドが yes の場合にのみ編集可能な投稿の ID を許可します。これにより、特定の条件に基づいた権限管理が可能になります。

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