プラグインUser Role Editorのure_not_block_other_roles_for_local_adminフィルタの使用方法・解説

概要

WordPressのプラグイン「User Role Editor」内のフィルタ ure_not_block_other_roles_for_local_admin は、特定のユーザー権限の制限を管理する際に非常に役立ちます。このフィルタを使用することで、多くのユースケースにおいて柔軟性を持たせることができます。具体的には、以下のような機能を実装する際によく利用されます：

ローカル管理者への特定機能の付与
ユーザー権限のカスタマイズ
任意のロールを持つユーザーへのアクセス権限の変更
特殊な権限のあるユーザーのための特例処理
一時的な権限の変更を実施するためのフックの設定
新しいユーザーロールの作成や既存ロールの修正の際の条件付与

構文

add_filter('ure_not_block_other_roles_for_local_admin', 'your_custom_function', 10, 2);

パラメータ

$value (boolean): フィルタが適用された値。
$role (string): ユーザーのロール名。

戻り値

フィルタリングされた値（boolean）。

バージョン

User Role Editor: 4.55以降
WordPress: 4.0以降

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用可能性
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init	〇
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプルコード1

add_filter('ure_not_block_other_roles_for_local_admin', function($value, $role) {
    return $role === 'editor';
}, 10, 2);

このコードは、ロールが ‘editor’ の場合にフィルタの値を true にすることで、エディタに特定の機能を許可します。

サンプルコード2

add_filter('ure_not_block_other_roles_for_local_admin', function($value, $role) {
    if ($role === 'administrator') {
        return true; // 管理者にブロックを無効にする
    }
    return $value;
}, 10, 2);

この例では、管理者ロールを持つユーザーについてはブロックが無効にされます。

サンプルコード3

add_filter('ure_not_block_other_roles_for_local_admin', function($value, $role) {
    $custom_roles = ['manager', 'editor'];
    return in_array($role, $custom_roles);
}, 10, 2);

このコードは、’manager’ または ‘editor’ のロールを持つユーザーに対して、ブロックを無効にするように設定しています。

サンプルコード4

add_filter('ure_not_block_other_roles_for_local_admin', function($value, $role) {
    if (current_user_can('manage_options')) {
        return true; // オプションを管理できる場合はすべてのロールのブロックを無効にする
    }
    return $value;
}, 10, 2);

このコードは、’manage_options’ 権限を持つユーザーに対して全てのロールのブロックを無効にしています。

サンプルコード5

add_filter('ure_not_block_other_roles_for_local_admin', function($value, $role) {
    if ($role === 'subscriber') {
        // Subscriberは特定の機能にアクセスできない
        return false;
    }
    return $value;
}, 10, 2);

この例では、’subscriber’ ロールを持つユーザーは特定の機能へのアクセスが制限されていることを示します。

概要

構文