プラグインUser Role Editorのure_widgets_edit_access_userフィルタの使用方法・解説

概要

ure_widgets_edit_access_userフィルタは、WordPressプラグイン「User Role Editor」において、ウィジェットの編集アクセスを制御するために使用されます。このフィルタを利用すると、特定のユーザーにウィジェットの編集権限を与えたり、制限したりすることが可能です。主に以下のような機能が実装される際に役立ちます：

特定のユーザー役割に対するウィジェット編集権限の設定
ウィジェットが表示された際のアクセス制御
ウィジェット管理ページのカスタマイズ
特定の条件に基づいてウィジェットの表示/非表示を制御
マルチサイト環境におけるユーザー権限の管理
他のプラグインとの互換性を考慮したカスタマイズ

構文

フィルタの構文は以下の通りです：

add_filter('ure_widgets_edit_access_user', 'your_callback_function', 10, 2);

パラメータ

$access: Boolean – ユーザーがウィジェットを編集できるかどうか（デフォルトは false）。
$user_id: Integer – 対象のユーザーID。

戻り値

フィルタは、ユーザーがウィジェットを編集できる場合は true、できない場合は false を返します。

使用可能なプラグイン及びWordPressのバージョン

このフィルタは、User Role Editorバージョン4.60以降で利用可能で、WordPress 4.0以降のバージョンと互換性があります。

この関数のアクションでの使用可能性

アクション名	使用可能
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプル1: 特定のユーザーにウィジェット編集権限を与える

function allow_widget_edit_access( $access, $user_id ) {
    if ( user_can( $user_id, 'administrator' ) ) {
        return true; // 管理者はウィジェットを編集できる
    }
    return $access; // デフォルトのアクセス権を返す
}
add_filter('ure_widgets_edit_access_user', 'allow_widget_edit_access', 10, 2);

このコードは、管理者ユーザーにはウィジェットの編集権限を与えています。

サンプル2: 特定の条件でウィジェットを非表示にする

function restrict_widget_based_on_condition( $access, $user_id ) {
    if ( is_page('special-page') && $user_id != 1 ) {
        return false; // 特定のページではユーザーIDが1以外のユーザーにはウィジェット編集を許可しない
    }
    return $access;
}
add_filter('ure_widgets_edit_access_user', 'restrict_widget_based_on_condition', 10, 2);

このコードは、特定のページ上で特定のユーザー以外の編集を制限します。

サンプル3: カスタムユーザーロールにウィジェット編集を許可

function custom_role_widget_edit_access( $access, $user_id ) {
    $user = new WP_User( $user_id );
    if ( in_array( 'custom_role', $user->roles ) ) {
        return true; // カスタムユーザーロールにはウィジェット編集を許可
    }
    return $access;
}
add_filter('ure_widgets_edit_access_user', 'custom_role_widget_edit_access', 10, 2);

このコードは、特定のカスタムユーザーロールに対してウィジェット編集権限を付与します。

サンプル4: ウィジェットアクセスのデフォルト設定を変更する

function default_widget_edit_access( $access, $user_id ) {
    return false; // デフォルトでウィジェット編集を禁止
}
add_filter('ure_widgets_edit_access_user', 'default_widget_edit_access', 10, 2);

このコードは、全てのユーザーに対してウィジェット編集をデフォルトで禁止します。

サンプル5: フィルタによるウィジェットアクセスのログ設定

function log_widget_access( $access, $user_id ) {
    error_log( "User ID: " . $user_id . " is trying to edit widgets. Access granted: " . var_export($access, true) );
    return $access;
}
add_filter('ure_widgets_edit_access_user', 'log_widget_access', 10, 2);

このコードは、ウィジェット編集を試みるユーザーの情報をログに記録し、アクセス権をそのまま返します。

概要

構文