プラグインElementorのelementor/frontend/{$element_type}/before_renderアクションの使用方法・解説

概要

elementor/frontend/{$element_type}/before_render アクションは、Elementorの各エレメントがレンダリングされる前に実行されるフックです。このフックを使用することで、エレメントの出力を動的に変更したり、特定のロジックを実行することができます。主に以下のような機能を実装する際に便利です：

エレメントのスタイルやクラスを条件に応じて変更する。
特定のデータを取得してエレメントに反映させる。
レンダリングログを記録してデバッグを助ける。
カスタムスクリプトやスタイルをエレメントに追加する。
エレメントの表示条件を動的に設定する。
エレメントに特定のユーザー固有の情報を表示する。

構文

add_action('elementor/frontend/{$element_type}/before_render', 'your_function_name', 10, 2);

パラメータ

$element: Elementorのエレメントインスタンス。
$args: エレメントに渡される引数。

戻り値

このアクションは値を返しません。主に副作用を伴う処理を実行するために使用されます。

使用可能なプラグインとバージョン

Elementor: 3.0以上
WordPress: 5.0以上

この関数のアクションでの使用可能性

アクション名	使用例
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプル1：エレメントのスタイルを変更する

このサンプルでは、特定の条件に基づいて、エレメントのクラスを変更します。

add_action('elementor/frontend/widget/before_render', function($element) {
    if ($element->get_id() === 'your_widget_id') {
        $element->add_render_attribute('class', 'custom-class');
    }
});

このサンプルは、指定したウィジェットにカスタムクラスを追加しています。

サンプル2：エレメントにデータを追加する

このサンプルでは、カスタムデータをエレメントに追加しています。

add_action('elementor/frontend/widget/before_render', function($element) {
    $element->add_render_attribute('data-custom-info', 'your_custom_data');
});

このサンプルは、ウィジェットにカスタムデータ属性を追加しています。

サンプル3：動的に条件を設定する

このサンプルでは、現在のユーザーに基づいてエレメントの表示条件を変更しています。

add_action('elementor/frontend/widget/before_render', function($element) {
    if (!is_user_logged_in()) {
        $element->set_settings('visible', false);
    }
});

このサンプルは、ユーザーがログインしていない場合にウィジェットを非表示にします。

サンプル4：特定のカスタムスクリプトを追加する

このサンプルでは、特定のエレメントに対してカスタムスクリプトを追加しています。

add_action('elementor/frontend/widget/before_render', function($element) {
    $element->add_render_attribute('data-script', 'your_custom_script.js');
});

このサンプルは、ウィジェットにカスタムスクリプトを関連付けています。

サンプル5：ロギングを実装する

このサンプルでは、エレメントのレンダリング時にログを記録します。

add_action('elementor/frontend/widget/before_render', function($element) {
    error_log('Rendering Element: ' . $element->get_name());
});

このサンプルは、エレメント名をログに記録し、デバッグを助けます。

概要

構文