プラグインElementorのelementor/tracker/last_send_intervalフィルタの使用方法・解説

概要

elementor/tracker/last_send_interval フィルタは、Elementorが送信するトラッキング情報の最後の送信間隔を調整するために使用されます。このフィルタを利用することで、トラッキングの頻度を制御し、特定の要件に合わせた調整を行うことが可能です。以下のようなユースケースでよく使われます。

トラッキングデータの送信頻度を変更したい場合
サーバー負荷を軽減するために送信間隔を調整したい場合
特定のユーザーセグメントに対するトラッキングの頻度をカスタマイズしたい場合
開発環境ではトラッキングを無効にしたい場合
特定の条件下でのみトラッキングを有効にする場合
トラッキングデータの分析を行うためにデータ送信のタイミングを最適化したい場合

構文

add_filter('elementor/tracker/last_send_interval', 'custom_send_interval');

パラメータ

$interval (int)：最後の送信間隔（秒）の値を表します。

戻り値

(int)：フィルタリング後の送信間隔を返します。

使用可能なPluginとVersion

Elementor: 3.0以降
WordPress: 5.0以降

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用可能性
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプルコード 1

add_filter('elementor/tracker/last_send_interval', function($interval) {
    return 120; // 送信間隔を120秒に設定
});

このコードは、Elementorのトラッキング情報の送信間隔を120秒に設定します。

サンプルコード 2

add_filter('elementor/tracker/last_send_interval', 'custom_last_send_interval');
function custom_last_send_interval($interval) {
    if (current_user_can('administrator')) {
        return 60; // 管理者には60秒の間隔
    }
    return $interval; // それ以外は元の値を返す
}

このコードは、管理者ユーザーだけにトラッキングの送信間隔を60秒に設定し、それ以外のユーザーにはデフォルトの間隔を適用します。

サンプルコード 3

add_filter('elementor/tracker/last_send_interval', function($interval) {
    return ($interval > 300) ? 300 : $interval; // 最大300秒に制限
});

このコードは、トラッキング送信間隔が300秒を超えないように制限します。

サンプルコード 4

add_filter('elementor/tracker/last_send_interval', 'modify_send_interval_for_limited_users');
function modify_send_interval_for_limited_users($interval) {
    $limited_users = ['user1', 'user2'];
    if (in_array(wp_get_current_user()->user_login, $limited_users)) {
        return 180; // 限定されたユーザーには180秒の間隔
    }
    return $interval; // その他はデフォルト
}

このコードは、特定のユーザーに対してトラッキング送信間隔を180秒に調整します。

サンプルコード 5

add_filter('elementor/tracker/last_send_interval', function($interval) {
    if (defined('WP_ENV') && WP_ENV === 'development') {
        return 0; // 開発環境ではトラッキングを無効化
    }
    return $interval; // 本番環境では元の値を使用
});

このコードは、開発環境の場合にトラッキングを無効にするために送信間隔を0に設定します。

これらのサンプルコードは、Elementorのトラッキング機能をカスタマイズするための多様な方法を示しています。各コードは特定の条件や状況に応じてトラッキングの送信間隔を調整します。

概要

構文