プラグインWooCommerceのhttps_local_ssl_verifyフィルタの使用方法・解説

概要

https_local_ssl_verify は、WooCommerce プラグインが HTTPS 接続を使用しているときの SSL 証明書の検証をカスタマイズするためのフィルタです。このフィルタは、SSL 認証を行う際に特定の条件や設定に基づいて証明書の検証結果を変更するために使用されます。これにより、ローカル開発環境や特定のサーバー設定において、SSL 環境での動作を容易に調整できます。

このフィルタは主に以下のような機能を実装する際に利用されます：

開発環境での SSL 証明書のバイパス設定
カスタム SSL 証明書の検証ロジックの実装
テスト用の自己署名証明書の許可
特定のドメインに対する SSL 証明書のカスタマイズ
サードパーティの API とのセキュアな通信設定
開発時のデバッグ目的での SSL 環境設定

構文

add_filter( 'https_local_ssl_verify', 'custom_ssl_verify_function' );

パラメータ

bool $verify – 証明書検証の結果。true の場合は証明書が有効とみなされ、false の場合は無効とみなされます。
array $args – 追加の引数（例えば、サーバの URL など）。

戻り値

bool – 変更後の検証結果。

WooCommerce のバージョン

WooCommerce 3.0 以降で利用可能。

WordPress のバージョン

WordPress 4.0 以降で利用可能。

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用例
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプルコード 1

add_filter( 'https_local_ssl_verify', 'allow_self_signed_cert' );

function allow_self_signed_cert( $verify ) {
    if ( is_local() ) {
        return false; // ローカル環境では自己署名証明書を許可
    }
    return $verify;
}

このサンプルコードは、ローカル環境で自己署名証明書を許可するフィルタを実装しています。

サンプルコード 2

add_filter( 'https_local_ssl_verify', 'verify_ssl_with_custom_domain' );

function verify_ssl_with_custom_domain( $verify ) {
    $current_url = home_url(); // 現在のURLを取得
    if ( strpos( $current_url, 'example.com' ) !== false ) {
        return true; // 特定のドメインに対しては証明書を常に有効とする
    }
    return $verify;
}

このサンプルコードは、特定のドメインに対して証明書を常に有効とするための条件を追加しています。

サンプルコード 3

add_filter( 'https_local_ssl_verify', 'custom_ssl_verification' );

function custom_ssl_verification( $verify ) {
    // 独自の SSL 検証ロジックをここに実装
    // ...
    return $verify; // 変更せずにそのまま返す
}

このサンプルコードは、独自の SSL 検証ロジックを実装するための枠組みを示しています。

サンプルコード 4

add_filter( 'https_local_ssl_verify', 'accept_local_ssl_cert' );

function accept_local_ssl_cert( $verify, $args ) {
    if ( isset( $args['host'] ) && $args['host'] === 'localhost' ) {
        return true; // localhost の場合は常に有効
    }
    return $verify;
}

このサンプルコードは、localhost の場合は SSL を常に有効とするロジックを追加しています。

サンプルコード 5

add_filter( 'https_local_ssl_verify', 'debug_ssl_connection' );

function debug_ssl_connection( $verify ) {
    if ( current_user_can( 'administrator' ) ) {
        error_log( 'SSL Verification: ' . var_export( $verify, true ) ); // 管理者にのみデバッグ情報を出力
    }
    return $verify;
}

このサンプルコードは、管理者ユーザーのみにデバッグ情報を出力するフィルタを実装しています。

概要

構文