プラグインNinja Formsのninja_forms_output_templatesフィルタの使用方法・解説

概要

ninja_forms_output_templatesフィルタは、WordPressのNinja Formsプラグインにおいて、出力されるテンプレートのカスタマイズを行うためのフックです。具体的には、フォームの表示内容を変更したり、出力形式を調整するといった用途でよく使用されます。これにより開発者は、Ninja Formsを介して生成されるHTMLやCSSを柔軟に操作できるようになります。

このフィルタは以下のような機能を実装する際によく使われます：
1. フォームの出力をカスタマイズする。
2. 特定の条件に基づきフィールドの表示を制御する。
3. 追加のHTMLやスタイルをフォーム出力に組み込む。
4. フォームサブミッション後のメッセージを変更する。
5. 条件付きロジックを駆使して動的にフォームを変更する。
6. テンプレートを使って一貫性のあるデザインを提供する。

構文

add_filter('ninja_forms_output_templates', 'your_custom_function');

パラメータ

$output: Ninja Formsが生成するデフォルトの出力HTML。

戻り値

ninja_forms_output_templatesフィルタは、カスタマイズされたHTMLを返します。

使用可能なバージョン

Ninja Forms: v3.0以降
WordPress: v4.0以降

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用可能性
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプルコード1: フォーム出力のHTMLをカスタマイズ

add_filter('ninja_forms_output_templates', function($output) {
    $output = str_replace('<form', '<form class="custom-form-class"', $output);
    return $output;
});

このサンプルコードは、出力されるフォームタグにカスタムクラスを追加しています。これにより、CSSでスタイルを適用しやすくなります。

サンプルコード2: サブミッションメッセージのカスタマイズ

add_filter('ninja_forms_output_templates', function($output) {
    if (has_post_type('your_post_type')) {
        $output .= '<div class="custom-message">Thank you for your submission!</div>';
    }
    return $output;
});

特定のカスタム投稿タイプが表示されている場合に、フォーム送信後のメッセージをカスタマイズしています。

サンプルコード3: 条件によるフィールド表示の制御

add_filter('ninja_forms_output_templates', function($output) {
    if (!is_user_logged_in()) {
        $output = preg_replace('/<input name="private_field".*?>/', '', $output);
    }
    return $output;
});

このサンプルは、ユーザーがログインしていない場合、特定のフィールドをフォーム出力から削除します。

サンプルコード4: フォームに追加のHTMLを挿入

add_filter('ninja_forms_output_templates', function($output) {
    $output = '<div class="form-header">Please fill out the following:</div>' . $output;
    return $output;
});

フォームの最初にヘッダーを挿入することで、ユーザーに対する案内を追加しています。

サンプルコード5: スタイルを適用するためのIDを追加

add_filter('ninja_forms_output_templates', function($output) {
    $output = str_replace('<form', '<form id="custom-form-id"', $output);
    return $output;
});

出力されるフォームに特定のIDを付与することで、JavaScriptやCSSでの選択がしやすくなります。

これらのサンプルコードは、各種カスタマイズの具体例を示しており、開発者がNinja Formsをより効果的に用いるための参考になります。

概要

構文