プラグインNinja Formsのninja_forms_render_options_{$type}フィルタの使用方法・解説

概要

ninja_forms_render_options_{$type} フィルタは、Ninja Forms プラグインにおけるフォームのレンダリング時に、オプションをフィルタリングするために使用されるフックです。このフィルタにより、特定のタイプのオプションを変更したり、追加したりすることができます。主に以下のような機能の実装時に利用されます。

フォームフィールドのデフォルト値の変更
フォームスタイルやテンプレートのカスタマイズ
条件付きロジックの適用
ユーザーグループに基づく表示オプションの調整
特定の情報の取得や外部 API との統合
フォーム送信後の処理の変更

構文

add_filter('ninja_forms_render_options_{$type}', 'your_function_name', 10, 2);

パラメータ

{$type}: フォームのタイプ（例えば、フィールドタイプ）
your_function_name: フィルターにフックするためのユーザー定義関数の名前

戻り値

必要に応じて加工されたオプションを返す必要があります。

使用可能なプラグインバージョン

Ninja Forms: バージョン 3.0 以降

使用可能な WordPress バージョン

WordPress: バージョン 4.0 以降

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用可能性
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプルコード 1: デフォルト値の変更

add_filter('ninja_forms_render_options_text', function($options, $form_data) {
    $options['default_value'] = '初期値';
    return $options;
});

このコードは、テキストフィールドのデフォルト値を「初期値」に変更しています。

サンプルコード 2: スタイルのカスタマイズ

add_filter('ninja_forms_render_options_button', function($options, $form_data) {
    $options['css_class'] .= ' my-custom-button-class';
    return $options;
});

このコードは、ボタンの CSS クラスにカスタムクラスを追加しています。

サンプルコード 3: 条件付きロジックの強化

add_filter('ninja_forms_render_options_select', function($options, $form_data) {
    if (isset($form_data['user_role']) && $form_data['user_role'] === 'administrator') {
        $options['choices'][] = ['value' => 'admin_option', 'label' => 'Admin Only Option'];
    }
    return $options;
});

このコードは、管理者ユーザーにのみ表示するオプションをセレクトフィールドに追加しています。

サンプルコード 4: 外部 API との統合

add_filter('ninja_forms_render_options_text', function($options, $form_data) {
    $response = wp_remote_get('https://api.example.com/data');
    if(!is_wp_error($response) && isset($response['body'])) {
        $options['default_value'] = json_decode($response['body'], true)['value'];
    }
    return $options;
});

このコードは、外部 API から取得したデータをテキストフィールドのデフォルト値として使用しています。

サンプルコード 5: ユーザーごとのオプション調整

add_filter('ninja_forms_render_options_radio', function($options, $form_data) {
    if (is_user_logged_in()) {
        $options['choices'][] = ['value' => 'logged_in_option', 'label' => '特別オプション'];
    }
    return $options;
});

このコードは、ログイン済みユーザーのみが選択できるラジオボタンオプションを追加しています。

概要

構文