プラグインThe Events Calendarのtec_events_allow_single_block_templateフィルタの使用方法・解説

概要

tec_events_allow_single_block_template フィルタは、WordPress の The Events Calendar プラグインにおいて、特定の条件下でシングルイベントのブロックテンプレートの使用を許可または制限するために利用されます。このフィルタは、カスタマイズされたイベント表示を実現するために重要な役割を果たします。主に次のような機能を実装する際に使用されます。

特定のユーザー役割に基づいてテンプレートの可視性を制御する。
プラグイン内の他のテンプレートと組み合わせて、カスタムデザインを実現する。
特定のイベントの種類やカテゴリに応じて異なるテンプレートを提供する。
外部APIから取得したデータに基づいて、イベントのテンプレートを動的に変更する。
商業的な条件に従い、特定のイベントのみテンプレートを変更する。
ユーザーのインタラクションによってテンプレートを切り替える。

構文

add_filter( 'tec_events_allow_single_block_template', 'your_function_name', 10, 3 );

パラメータ

$allow (bool): テンプレートを許可するかどうか。
$event (WP_Post): 対象のイベントオブジェクト。
$request (WP_REST_Request): RESTリクエストオブジェクト。

戻り値

(bool): テンプレートの使用が許可される場合は true、そうでない場合は false。

使用可能なバージョン

The Events Calendar: バージョン 5.0 以降
WordPress: バージョン 5.0 以降

この関数のアクションでの使用可能性

アクション名	使用可能性
mu_plugin_loaded	〇
registered_post_type	〇
plugins_loaded	〇
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts	〇
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプル1: ユーザーの役割によるテンプレートの制御

add_filter( 'tec_events_allow_single_block_template', 'custom_user_role_template', 10, 3 );

function custom_user_role_template( $allow, $event, $request ) {
    if ( current_user_can( 'editor' ) ) {
        $allow = true; // 編集者はテンプレートを使用できる
    }
    return $allow;
}

このコードは、現在のユーザーが編集者の場合にシングルイベントのブロックテンプレートの使用を許可します。

サンプル2: 特定のイベントカテゴリに基づくテンプレートの切り替え

add_filter( 'tec_events_allow_single_block_template', 'category_based_template', 10, 3 );

function category_based_template( $allow, $event, $request ) {
    if ( has_term( '特定のカテゴリ', 'tribe_events_cat', $event->ID ) ) {
        $allow = true; // 特定のカテゴリのイベントにはテンプレートを適用する
    }
    return $allow;
}

このコードは、特定のイベントカテゴリに属するイベントに対してテンプレートの使用を許可します。

サンプル3: 特定のメタデータに基づく条件付きテンプレート

add_filter( 'tec_events_allow_single_block_template', 'meta_data_condition_template', 10, 3 );

function meta_data_condition_template( $allow, $event, $request ) {
    $meta_value = get_post_meta( $event->ID, 'custom_meta_key', true );
    if ( $meta_value === '特定の値' ) {
        $allow = true; // カスタムメターデータに基づきテンプレートを許可
    }
    return $allow;
}

このコードは、特定のメタデータの値に基づいてテンプレートの使用を許可します。

サンプル4: RESTリクエストに基づく条件付け

add_filter( 'tec_events_allow_single_block_template', 'rest_request_based_template', 10, 3 );

function rest_request_based_template( $allow, $event, $request ) {
    if ( $request->get_param( 'show_template' ) === 'true' ) {
        $allow = true; // RESTリクエストのパラメータに基づきテンプレートを許可
    }
    return $allow;
}

このコードは、RESTリクエストのパラメータに基づいてテンプレートの使用を許可します。

サンプル5: 時間に基づいたテンプレートの適用

add_filter( 'tec_events_allow_single_block_template', 'time_based_template', 10, 3 );

function time_based_template( $allow, $event, $request ) {
    if ( current_time( 'H' ) < 12 ) {
        $allow = true; // 午前中はテンプレートを使用可能
    }
    return $allow;
}

このコードは、サーバーの時間に基づいて、午前中に限りテンプレートの使用を許可します。

概要

構文