プラグインThe Events Calendarのtec_events_custom_tables_v1_custom_tables_query_hydrate_postsフィルタの使用方法・解説

概要

フィルタ tec_events_custom_tables_v1_custom_tables_query_hydrate_posts は、The Events Calendar プラグインにおいてカスタムテーブルからイベントデータをクエリして取得する際に使用されます。このフィルタは特に以下のような機能を実装する際に役立ちます：

イベント情報のカスタマイズ
クエリ結果のフィルタリング
特定のカスタムフィールドの追加
取得するイベントの条件を変更
ユーザーごとのイベント表示制御
イベント一覧のソート順変更

フィルタの構文は次の通りです：

add_filter('tec_events_custom_tables_v1_custom_tables_query_hydrate_posts', 'your_custom_function', 10, 2);

パラメータ

$posts：既存の投稿オブジェクトの配列
$query_args：実行されるクエリの引数

戻り値

$posts：カスタマイズされた投稿オブジェクトの配列

バージョン情報

The Events Calendar バージョン：5.0以降
WordPress バージョン：5.0以降

この関数のアクションでの使用可能性

アクション名	使用例
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプル1: 特定のカスタムフィールドを追加

このサンプルコードは、クエリ結果にカスタムフィールドを追加する方法を示します。

add_filter('tec_events_custom_tables_v1_custom_tables_query_hydrate_posts', function($posts, $query_args) {
    foreach ($posts as $post) {
        $post->custom_field = get_post_meta($post->ID, 'custom_field_key', true);
    }
    return $posts;
});

このコードは、各イベントの投稿オブジェクトに custom_field を追加しています。

サンプル2: 特定のユーザーにのみイベントを表示

このサンプルでは、特定のユーザーにのみイベントを表示させる方法を示します。

add_filter('tec_events_custom_tables_v1_custom_tables_query_hydrate_posts', function($posts, $query_args) {
    if (!current_user_can('view_events')) {
        return [];
    }
    return $posts;
});

このコードは、権限を持たないユーザーにはイベントを返さないようにしています。

サンプル3: イベントを特定のカテゴリーでフィルタリング

このサンプルでは、特定のカテゴリーにフィルタリングしたイベントを返します。

add_filter('tec_events_custom_tables_v1_custom_tables_query_hydrate_posts', function($posts, $query_args) {
    $filtered_posts = [];
    foreach ($posts as $post) {
        if (has_term('specific-category', 'event_category', $post->ID)) {
            $filtered_posts[] = $post;
        }
    }
    return $filtered_posts;
});

このコードは、指定したカテゴリーに属するイベントのみを返します。

サンプル4: 取得するイベントのソート順を変更

このサンプルは、取得するイベントのソート順をカスタマイズして表示します。

add_filter('tec_events_custom_tables_v1_custom_tables_query_hydrate_posts', function($posts, $query_args) {
    usort($posts, function($a, $b) {
        return strtotime($a->start_date) - strtotime($b->start_date);
    });
    return $posts;
});

このコードでは、イベントを開始日でソートしています。

サンプル5: イベントの表示数を制限

このサンプルは、クエリで取得するイベントの数を制限します。

add_filter('tec_events_custom_tables_v1_custom_tables_query_hydrate_posts', function($posts, $query_args) {
    return array_slice($posts, 0, 5);  // 先頭5件を返す
});

このコードは、最初の5件のイベントのみを返します。

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