プラグインThe Events Calendarのtec_events_rest_api_response_blockedフィルタの使用方法・解説

概要

tec_events_rest_api_response_blockedフィルタは、The Events CalendarプラグインにおけるREST APIのレスポンスを制御するために使用されるフックです。このフィルタの主な目的は、APIから返されるデータをカスタマイズしたり、特定の条件に基づいてレスポンスをブロックしたりすることです。このフィルタを活用することで、開発者は様々な機能を実装できます。具体的には、以下のような用途でよく利用されます。

特定のユーザーに対してのみイベントデータを返す
非公開のイベントをAPIレスポンスから除外する
リクエストに応じて特定のフィールドを追加または削除する
条件に基づいてAPIレスポンスをカスタマイズする
CORS制御を実施して特定のドメインからのリクエストのみを許可する
完全にレスポンスを無効化する

このフィルタは、The Events Calendarプラグインのバージョン6.0以降で利用可能で、WordPressのバージョン5.0以降で動作します。

構文

add_filter('tec_events_rest_api_response_blocked', 'your_function_name', 10, 3);

パラメータ

$response: 既存のレスポンスデータ
$request: リクエストの情報
$is_blocked: レスポンスがブロックされるかどうかのフラグ

戻り値

ブロックされる場合はtrue、そうでない場合はfalse

サンプルコード

サンプル1: 特定のユーザーのみが見ることができるイベントを返す

add_filter('tec_events_rest_api_response_blocked', function($response, $request, $is_blocked) {
    if (!current_user_can('view_private_events')) {
        return true; // レスポンスをブロックする
    }
    return $is_blocked;
});

このサンプルコードは、特定のユーザー権限（view_private_events）を持たない場合に、APIのレスポンスをブロックします。

サンプル2: 非公開のイベントを除外する

add_filter('tec_events_rest_api_response_blocked', function($response, $request, $is_blocked) {
    if ($response) {
        foreach ($response as $key => $event) {
            if ($event->status === 'private') {
                unset($response[$key]); // 非公開イベントを除外する
            }
        }
    }
    return $response;
});

このコードは、APIレスポンスからステータスが‘private’のイベントを除外します。

サンプル3: CORS制御を実施する

add_filter('tec_events_rest_api_response_blocked', function($response, $request, $is_blocked) {
    if (!isset($request->get_header('Origin'))) {
        return true; // レスポンスをブロック
    }
    return $is_blocked;
});

このサンプルは、リクエストに‘Origin’ヘッダーがない場合、レスポンスをブロックします。

サンプル4: 特定のフィールドを追加する

add_filter('tec_events_rest_api_response_blocked', function($response, $request, $is_blocked) {
    foreach ($response as $event) {
        $event->custom_field = 'カスタム値'; // カスタムフィールドを追加する
    }
    return $response;
});

このコードは、各イベントにカスタムフィールドを追加します。

サンプル5: 完全にレスポンスを無効化する

add_filter('tec_events_rest_api_response_blocked', function($response, $request, $is_blocked) {
    return true; // レスポンスを完全にブロック
});

このサンプルでは、APIからのすべてのレスポンスを無効にします。

この関数のアクションでの使用可能性

アクション名	使用可能性
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

概要

構文