プラグインThe Events Calendarのtec_events_single_event_idフィルタの使用方法・解説

概要

tec_events_single_event_idフィルタは、The Events Calendarプラグインにおける特定のイベントのIDをカスタマイズするために使用されます。これにより、開発者はイベントページに表示されるイベントIDを変更したり、別の形式で出力したりすることができます。このフィルタは、以下のような機能でよく使用されます。

イベントIDを他の形式に変換
カスタムスラッグを生成
SEO最適化用にIDの表示・非表示を制御
イベントのトラッキング用のカスタムIDを追加
他のプラグインとの互換性を持たせるためのID変更
イベントリストをフィルタリングする際の独自ID管理

フィルタの概要

構文: add_filter( 'tec_events_single_event_id', 'your_custom_function', 10, 2 );
パラメータ:
- $event_id: 現在のイベントID
- $event: 現在のイベントオブジェクト
戻り値: カスタマイズされたイベントID
使用可能なプラグイン: The Events Calendar (バージョン 5.0 以上)
ワードプレスのバージョン: 5.0 以上

サンプルコード

サンプル1: イベントIDをカスタマイズ

add_filter( 'tec_events_single_event_id', 'custom_tec_event_id', 10, 2 );
function custom_tec_event_id( $event_id, $event ) {
    // イベントIDに「event-」というプレフィックスを追加する
    return 'event-' . $event_id;
}

このコードは、イベントIDの前に「event-」というプレフィックスを追加します。

サンプル2: 特定の条件に基づくIDの変更

add_filter( 'tec_events_single_event_id', 'conditional_event_id', 10, 2 );
function conditional_event_id( $event_id, $event ) {
    // 特定のカテゴリーに属するイベントのIDを変更する
    if ( in_array( 'special-category', $event->terms['tribe_events_cat'] ) ) {
        return 'special-' . $event_id;
    }
    return $event_id;
}

このコードは、「special-category」に属するイベントに対して、IDの前に「special-」を追加します。

サンプル3: 非表示にするためのID変更

add_filter( 'tec_events_single_event_id', 'hide_event_id', 10, 2 );
function hide_event_id( $event_id, $event ) {
    // 特定のユーザーがログインしている場合、IDを空にする
    if ( is_user_logged_in() && current_user_can( 'subscriber' ) ) {
        return '';
    }
    return $event_id;
}

このコードは、特定のユーザーがログインしている場合、イベントIDを空にします。

サンプル4: SEOのためのID調整

add_filter( 'tec_events_single_event_id', 'seo_friendly_event_id', 10, 2 );
function seo_friendly_event_id( $event_id, $event ) {
    // SEOフレンドリーなイベントIDを生成
    return 'event-' . format_event_date( $event->event_date ) . '-' . $event_id;
}

このコードは、イベントの日付フォーマットに基づいたSEOフレンドリーなIDを作成します。

サンプル5: トラッキング用のカスタムID

add_filter( 'tec_events_single_event_id', 'tracking_event_id', 10, 2 );
function tracking_event_id( $event_id, $event ) {
    // イベントのトラッキングIDを生成
    return 'tracking-' . $event_id . '-' . uniqid();
}

このコードは、ユニークなトラッキング用IDを生成し、イベントIDと組み合わせて返します。

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用例
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

概要