プラグインUser Role Editorのure_admin_menu_access_allowed_argsフィルタの使用方法・解説

概要

ure_admin_menu_access_allowed_argsフィルタは、WordPressのUser Role Editorプラグインにおいて、管理者メニューのアクセス許可に関連する引数を変更するために使用されます。このフィルタを使用することで、特定のユーザー役割に対して許可されたメニュー項目をカスタマイズしたり、特定の条件に基づいて制御したりすることが可能です。

よく使われる機能には以下のようなものがあります:

  1. 特定のロールのユーザーに対して特定のメニューを非表示にする。
  2. ユーザーがアクセスできる管理者メニューを動的に変更する。
  3. 新しいカスタムロールを作成した際に、権限を与えるメニューを調整する。
  4. プラグインやテーマによって提供されるメニューに対するアクセスを制御する。
  5. 役割ごとに異なるユーザーインターフェースを提供する。
  6. プライベートコンテンツへのアクセスを管理する。

このフィルタは、User Role Editorプラグインのバージョン4.55以降で、WordPressのバージョン5.0以降で利用可能です。

構文

add_filter('ure_admin_menu_access_allowed_args', 'my_custom_allowed_args');
function my_custom_allowed_args($args) {
    // 引数をカスタマイズ
    return $args;
}

パラメータ

  • $args: 管理メニューへのアクセスを制御するための引数の配列。この引数を変更することで、アクセス権限を自由に調整できます。

戻り値

  • このフィルタは、変更された引数の配列を返します。

この関数のアクションでの使用可能性

アクション 使用例
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプル1: 特定のユーザーロール用にメニューを非表示にする

このサンプルコードは、特定のユーザーロール(”subscriber”)向けに特定のメニューを非表示にするものです。

add_filter('ure_admin_menu_access_allowed_args', 'hide_menu_for_subscriber');
function hide_menu_for_subscriber($args) {
    if (current_user_can('subscriber')) {
        // 指定のメニューを非表示にする
        unset($args['menu']['my_custom_menu']);
    }
    return $args;
}

サンプル2: 管理メニューの追加権限を設定する

このサンプルでは、”editor”ロールに対して特定のメニューを追加する際の権限を動的に設定します。

add_filter('ure_admin_menu_access_allowed_args', 'add_menu_for_editor');
function add_menu_for_editor($args) {
    if (current_user_can('editor')) {
        $args['menu']['new_custom_menu'] = 'edit_posts'; // 編集権限を追加
    }
    return $args;
}

サンプル3: カスタムロール用にメニューを調整

このコードは、新しく作成したカスタムロールのために特定のメニューを表示する方法を示しています。

add_filter('ure_admin_menu_access_allowed_args', 'custom_role_menu_access');
function custom_role_menu_access($args) {
    if (current_user_can('custom_role')) {
        $args['menu']['custom_menu'] = 'read'; // 読み取り権限を付与
    }
    return $args;
}

サンプル4: 管理者メニューの制御

このサンプルは、ユーザーが”administrator”ロールかどうかを確認し、それに基づいてメニューのアクセスを変更します。

add_filter('ure_admin_menu_access_allowed_args', 'admin_menu_control');
function admin_menu_control($args) {
    if (!current_user_can('administrator')) {
        // 管理者以外は特定のメニューを非表示
        unset($args['menu']['admin_settings']);
    }
    return $args;
}

サンプル5: 特定条件下でのメニューの表示制御

このコードは、特定の条件が満たされた場合にのみメニューを表示する機能を提供します。

add_filter('ure_admin_menu_access_allowed_args', 'conditional_menu_display');
function conditional_menu_display($args) {
    if (is_user_logged_in() && current_user_can('manage_options')) {
        // 管理権限がある場合のみメニューを追加
        $args['menu']['advanced_settings'] = 'manage_options';
    }
    return $args;
}

これらのサンプルコードはGitHubやWordPressの公式ドキュメントなどに良く見られる一般的なコード例を元にしており、ユーザーが自分自身のニーズに合わせてカスタマイズできるように設計されています。

この関数について質問する


上の計算式の答えを入力してください