プラグインWooCommerceのwoocommerce_account_menu_item_classesフィルタの使用方法・解説

概要

woocommerce_account_menu_item_classes フィルタは、WooCommerceのアカウントメニューに表示される各メニュー項目のCSSクラスを変更するために使用されます。このフィルタは、特定の条件に応じてメニュー項目の見た目を調整したい場合に便利です。主に次のような機能を実装する際に使用されます：

特定のユーザーのロールに基づいたメニューの表示制御
メニュー項目のスタイルを動的に変更
特定の条件下でメニュー項目の非表示
メニュー項目への特定のアイコンやスタイルの追加
特定のセクションへのナビゲーションの利便性向上
A/Bテストのためのメニュー表示変更

プラグインおよびワードプレスのバージョン

WooCommerceバージョン: 7.x（具体的なバージョンは異なる可能性があります）
WordPressバージョン: 5.0以上

フィルタ概要

構文: add_filter( 'woocommerce_account_menu_item_classes', 'callback_function', 10, 2 );
パラメータ:
- $classes (array): メニュー項目の現在のCSSクラス
- $endpoint (string): 変更するメニュー項目のエンドポイント
戻り値: 変更されたCSSクラスの配列

サンプルコード

サンプルコード1: 特定のユーザーに対するクラスの追加

add_filter( 'woocommerce_account_menu_item_classes', 'add_custom_class_to_menu_item', 10, 2 );

function add_custom_class_to_menu_item( $classes, $endpoint ) {
    if ( 'orders' === $endpoint ) {
        $classes[] = 'custom-orders-class';
    }
    return $classes;
}

このコードは、WooCommerceのアカウントメニューの「注文」タブに、新しいCSSクラスを追加しています。

サンプルコード2: 管理者ユーザーのみクラスを追加

add_filter( 'woocommerce_account_menu_item_classes', 'admin_menu_item_class', 10, 2 );

function admin_menu_item_class( $classes, $endpoint ) {
    if ( current_user_can( 'administrator' ) && 'dashboard' === $endpoint ) {
        $classes[] = 'admin-class';
    }
    return $classes;
}

このコードは、管理者ユーザーが「ダッシュボード」メニュー項目を表示する際に特別なクラスを追加します。

サンプルコード3: メニューの表示を動的に変更

add_filter( 'woocommerce_account_menu_item_classes', 'dynamic_menu_items', 10, 2 );

function dynamic_menu_items( $classes, $endpoint ) {
    if ( 'downloads' === $endpoint && ! has_downloads() ) {
        $classes[] = 'no-downloads';
    }
    return $classes;
}

このサンプルでは、「ダウンロード」メニューがない場合に特定のクラスを追加しています。

サンプルコード4: カスタムスタイルの適用

add_filter( 'woocommerce_account_menu_item_classes', 'custom_style_for_menu_item', 10, 2 );

function custom_style_for_menu_item( $classes, $endpoint ) {
    if ( 'settings' === $endpoint ) {
        $classes[] = 'highlight-settings';
    }
    return $classes;
}

このコードは、「設定」メニュー項目に特定のスタイルを適用するためのクラスを追加します。

サンプルコード5: 特定ページでのみクラスを追加

add_filter( 'woocommerce_account_menu_item_classes', 'conditional_menu_class', 10, 2 );

function conditional_menu_class( $classes, $endpoint ) {
    if ( is_page( 'my-account' ) && 'logout' === $endpoint ) {
        $classes[] = 'custom-logout-class';
    }
    return $classes;
}

このサンプルは、「マイアカウント」ページにいる時に、「ログアウト」メニューに特定のクラスを追加しています。

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用可能性
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

この表では、woocommerce_account_menu_item_classes フィルタが使用可能なアクションのリストを示しています。ほとんどのアクションでは直接使用されていません。このフィルタは主にWooCommerceのメニュー項目に関連しているため、特定のアクションでは使用されない傾向があります。

概要