プラグインWooCommerceのwoocommerce_anonymize_completed_orders_query_argsフィルタの使用方法・解説

概要

woocommerce_anonymize_completed_orders_query_args フィルタは、WooCommerceにおいて完了した注文データを匿名化する際に使用されます。このフィルタは、注文データをよりプライバシーに配慮した形で処理するために、クエリ引数を変更する機能を持っています。これは、データの取り扱いに関する規制に従ったり、ユーザーのプライバシーを尊重したりするためによく用いられます。

よく使われる機能

データの匿名化
ユーザー情報の非表示設定
完了した注文の分析データの生成
統計情報の収集
マーケティングデータの保護
サイトのGDPR遵守

このフィルタは、WooCommerceバージョン3.0以上およびWordPressバージョン4.0以上で使用可能です。

フィルタの構文

apply_filters('woocommerce_anonymize_completed_orders_query_args', $args);

フィルタのパラメータ

$args: 完了した注文のクエリ引数を含む配列。

戻り値

変更されたクエリ引数を含む配列。

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用可能性
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプルコード1

add_filter('woocommerce_anonymize_completed_orders_query_args', 'custom_anonymize_order_args');
function custom_anonymize_order_args($args) {
    $args['meta_query'][] = array(
        'key'     => '_billing_email',
        'compare' => 'NOT EXISTS'
    );
    return $args;
}

このコードは、完了した注文のクエリから請求先メールを除外します。これにより、取得されるデータの匿名性が高まります。

サンプルコード2

add_filter('woocommerce_anonymize_completed_orders_query_args', 'alter_completed_orders_query');
function alter_completed_orders_query($args) {
    $args['fields'] = 'ID'; // IDのみに絞ったクエリ
    return $args;
}

このコードは、完了した注文のクエリをIDのみに限定します。これにより、余分な情報を取得せず、効率的なデータ処理が可能となります。

サンプルコード3

add_filter('woocommerce_anonymize_completed_orders_query_args', 'anonymize_order_fields');
function anonymize_order_fields($args) {
    $args['meta_query'][] = array(
        'key'     => '_customer_ip_address',
        'compare' => 'NOT EXISTS'
    );
    return $args;
}

このサンプルは、完了した注文から顧客のIPアドレスを除外するためのクエリ引数を追加します。

サンプルコード4

add_filter('woocommerce_anonymize_completed_orders_query_args', 'filter_completed_orders');
function filter_completed_orders($args) {
    $args['orderby'] = 'date'; // 完了した注文を日付でソート
    return $args;
}

このコードは、完了した注文を日付順に取得するための引数を追加します。これにより、データをタイムラインで整理できます。

サンプルコード5

add_filter('woocommerce_anonymize_completed_orders_query_args', 'restrict_order_date');
function restrict_order_date($args) {
    $args['date_after'] = '2022-01-01'; // 過去2022年1月1日以降の注文のみを取得
    return $args;
}

このサンプルコードは、指定した日付以降の完了した注文のみを取得するようにクエリ引数を修正します。こうすることで、最新のデータにフォーカスできます。

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