プラグインWooCommerceのwoocommerce_api_request_urlフィルタの使用方法・解説

概要

woocommerce_api_request_urlフィルタは、WooCommerceのAPIリクエストのURLをカスタマイズするために使用されます。このフィルタは、WooCommerceのAPIを利用しているアプリケーションやサービスと統合する際に特に役立ちます。具体的には、次のような機能を実装する際によく使用されます。

APIエンドポイントのカスタマイズ
認証トークンの追加
特定の条件に基づくURLの変更
APIリクエストのデバッグ情報の追加
サードパーティーサービスとの統合
セキュリティ関連の強化

構文

apply_filters( 'woocommerce_api_request_url', $url, $request );

パラメータ

$url: 現在のAPIリクエストのURL。
$request: APIリクエストの詳細情報を含むオブジェクト。

戻り値

$url: フィルタによって変更されたAPIリクエストのURL。

使用可能なプラグインのバージョン

WooCommerce: 3.0以上
WordPress: 4.0以上

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用例
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプル1: APIエンドポイントのカスタマイズ

このサンプルコードでは、APIリクエストのURLに /api/v1/ プレフィックスを追加しています。

add_filter( 'woocommerce_api_request_url', 'custom_api_request_url' );

function custom_api_request_url( $url ) {
    return str_replace( 'wp-json/wc/', 'wp-json/wc/api/v1/', $url );
}

サンプル2: 認証トークンの追加

このサンプルコードでは、APIリクエストにカスタム認証トークンを追加します。

add_filter( 'woocommerce_api_request_url', 'add_custom_token_to_url' );

function add_custom_token_to_url( $url ) {
    $token = 'your_custom_token';
    return $url . '?token=' . $token;
}

サンプル3: 特定の条件に基づくURLの変更

このサンプルコードは、ユーザーが特定のロールを持っている場合にAPIエンドポイントを変更します。

add_filter( 'woocommerce_api_request_url', 'conditional_api_request_url' );

function conditional_api_request_url( $url ) {
    if ( current_user_can( 'administrator' ) ) {
        return str_replace( 'wp-json/', 'wp-json/admin/', $url );
    }
    return $url;
}

サンプル4: APIリクエストのデバッグ情報の追加

このサンプルコードでは、APIリクエストURLにデバッグ情報を追加します。

add_filter( 'woocommerce_api_request_url', 'add_debug_info_to_url' );

function add_debug_info_to_url( $url ) {
    $debug_info = 'debug=true';
    return $url . '&' . $debug_info;
}

サンプル5: セキュリティ機能の強化

このサンプルコードでは、APIリクエストのURLに特定のセキュリティトークンを追加します。

add_filter( 'woocommerce_api_request_url', 'secure_api_request_url' );

function secure_api_request_url( $url ) {
    $security_token = 'secure_token';
    return $url . '?security=' . $security_token;
}

それぞれのサンプルコードは独自の目的を持ち、woocommerce_api_request_urlフィルタを利用してAPIリクエストのURLをカスタマイズする方法を示しています。

概要

構文