プラグインWooCommerceのwoocommerce_checkout_customer_idフィルタの使用方法・解説

概要

woocommerce_checkout_customer_idフィルタは、WooCommerceのチェックアウトプロセスにおいて、顧客のIDをカスタマイズするために使用されます。このフィルタは、特定の顧客情報を処理する際に便利であり、以下のような機能の実装によく使われます。

顧客IDに基づく特定のメッセージの表示
顧客履歴に基づくプロモーションの適用
カスタム分析ツールへのデータ送信
顧客の登録状況に応じたチェックアウトのカスタマイズ
カスタムフィールドの値を取得するための条件分岐
サードパーティのサービスとの統合

構文

apply_filters( 'woocommerce_checkout_customer_id', $customer_id, $data );

パラメータ

$customer_id (int) – 現在の顧客ID。
$data (array) – チェックアウトに関連するデータ。

戻り値

int – フィルタを適用した後の顧客ID。

互換性

WooCommerce バージョン: すべてのバージョン
WordPress バージョン: すべてのバージョン

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用可能性
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init	〇
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプルコード1

add_filter( 'woocommerce_checkout_customer_id', 'custom_checkout_customer_id', 10, 2 );

function custom_checkout_customer_id( $customer_id, $data ) {
    // 特定の条件に基づいて顧客IDを変更する
    if ( isset( $data['billing']['email'] ) && strpos( $data['billing']['email'], '@example.com') !== false ) {
        return 999; // 特定メールアドレスの場合は固定IDを使用
    }
    return $customer_id;
}

このコードは、チェックアウト時の顧客メールアドレスが特定のドメイン（example.com）の場合、顧客IDを固定の999に変更します。

サンプルコード2

add_filter( 'woocommerce_checkout_customer_id', 'modify_customer_id_based_on_order' );

function modify_customer_id_based_on_order( $customer_id ) {
    // 前回の注文がある場合は、その顧客IDを使用
    $last_order = wc_get_orders( array( 'customer_id' => $customer_id, 'limit' => 1 ) );

    if ( ! empty( $last_order ) ) {
        return $last_order[0]->get_customer_id();
    }

    return $customer_id;
}

このコードは、顧客が以前に行った注文に基づいて、その顧客IDを取得します。

サンプルコード3

add_filter( 'woocommerce_checkout_customer_id', 'set_customer_id_if_logged_in' );

function set_customer_id_if_logged_in( $customer_id ) {
    if ( is_user_logged_in() ) {
        return get_current_user_id(); // ログイン中のユーザーのIDを返す
    }
    return $customer_id;
}

このコードは、ユーザーがログインしている場合、そのユーザーのIDを使用して、チェックアウト時の顧客IDを設定します。

サンプルコード4

add_filter( 'woocommerce_checkout_customer_id', 'set_customer_id_for_guest' );

function set_customer_id_for_guest( $customer_id, $data ) {
    if ( empty( $customer_id ) ) {
        return uniqid(); // ゲストの場合、ユニークなIDを生成
    }
    return $customer_id;
}

このコードは、ゲストユーザーのチェックアウト時にユニークな顧客IDを生成して返します。

サンプルコード5

add_filter( 'woocommerce_checkout_customer_id', 'set_customer_id_for_special_users' );

function set_customer_id_for_special_users( $customer_id ) {
    // 特定のユーザーに対してカスタムIDを設定
    $special_users = array( 1, 2, 3 ); // 特定のユーザーID
    if ( in_array( $customer_id, $special_users ) ) {
        return 12345; // 特定のユーザーに対して固定IDを返す
    }
    return $customer_id;
}

このコードは、特定のユーザーに対して特定のIDを設定します。

すべてのサンプルコードは、WooCommerceのチェックアウトプロセスにおいて顧客IDを変更する方法を示しています。これらのコードは、カスタマイズ要件に応じて使用できます。

概要

構文