プラグインWooCommerceのwoocommerce_checkout_show_termsフィルタの使用方法・解説

概要

woocommerce_checkout_show_terms フィルタは、WooCommerceのチェックアウトページで利用規約のチェックボックスを表示するかどうかを制御するために使用されます。このフィルタを使うことで、サイト管理者は特定の条件に基づいて利用規約の表示をカスタマイズできます。

一般的に、このフィルタは以下のような機能を実装する際によく使われます。
1. 特定のユーザーの特典に基づいて利用規約を表示したり非表示にしたりする。
2. マーケティングキャンペーン中に条件に応じて利用規約を調整する。
3. GDPRやその他の法律に基づいて、ユーザーの同意を取得する際に表示を制御する。
4. 特定の製品に対して利用規約の承認を強制する場合に利用する。
5. チェックアウトプロセスを簡素化するために利用規約の表示を省略する。
6. テーマやプラグインの設定に応じて条件的に利用規約を表示する。

フィルタの概要

構文: add_filter( 'woocommerce_checkout_show_terms', 'custom_function_name', 10, 1 );
パラメータ:
- $show_terms (bool): 利用規約を表示するかどうかのフラグ。
戻り値: フィルタを適用した後の、新しい利用規約表示フラグ（bool）。

このフィルタは、WooCommerceの最新バージョンにおいて利用可能であり、WordPressのバージョンにも依存しますが、WooCommerceは最低限の要件でWordPressの最新バージョンをサポートしています。

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用可能性
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプル1: 利用規約の表示を条件付きで非表示にする

add_filter('woocommerce_checkout_show_terms', 'hide_terms_for_specific_user', 10, 1);

function hide_terms_for_specific_user($show_terms) {
    if (current_user_can('specific_role')) {
        return false; // 特定のユーザーの場合、利用規約を非表示
    }
    return $show_terms; // デフォルトの動作を維持
}

このコードは、特定のユーザーに対して利用規約のチェックボックスを非表示にします。

サンプル2: 特定の製品に対して必須にする

add_filter('woocommerce_checkout_show_terms', 'require_terms_for_product', 10, 1);

function require_terms_for_product($show_terms) {
    if (isset($_POST['product_id']) && $_POST['product_id'] == '123') {
        return true; // 製品IDが123のときは利用規約を表示
    }
    return $show_terms; // 他の場合はデフォルト
}

このコードは、特定の製品に対してのみ利用規約のチェックボックスを表示するように設定します。

サンプル3: チェックアウトの承諾条件をカスタマイズ

add_filter('woocommerce_checkout_show_terms', 'custom_checkout_terms_message', 10, 1);

function custom_checkout_terms_message($show_terms) {
    // 条件に応じて、カスタマイズしたメッセージを設定することができます
    if (!is_user_logged_in()) {
        return true; // ログインしていないユーザーにはいつでも表示
    }
    return $show_terms; // その他のユーザーにはデフォルト動作
}

このコードは、ログインしていないユーザーには常に利用規約を表示します。

サンプル4: カスタムフラグを用いた動的表示

add_filter('woocommerce_checkout_show_terms', 'dynamic_terms_display', 10, 1);

function dynamic_terms_display($show_terms) {
    $custom_flag = get_option('custom_show_terms');
    return $custom_flag ? true : $show_terms; // オプションに基づいて表示
}

このコードは、設定オプションに基づいて利用規約の表示を動的に管理します。

サンプル5: 環境に基づくフィルタリング

add_filter('woocommerce_checkout_show_terms', 'filter_terms_by_environment', 10, 1);

function filter_terms_by_environment($show_terms) {
    if (defined('WP_ENV') && WP_ENV === 'development') {
        return false; // 開発環境では利用規約を非表示にする
    }
    return $show_terms; // 本番環境ではデフォルト
}

このコードは、開発環境にいる場合には利用規約を非表示にするように設定しています。

概要