プラグインWooCommerceのwoocommerce_email_customer_address_sectionアクションの使用方法・解説

概要

woocommerce_email_customer_address_section フックは、WooCommerceで顧客の住所情報を含むメールをカスタマイズするために使用されます。このアクションを利用することで、注文通知や配送通知などのメールに、顧客の住所情報に関連する独自の内容を追加することができます。このフックは、以下のようなシナリオで特に役立ちます：

1. 顧客の住所情報に特定の注記を追加する。
2. カスタムフォーマットで住所情報を表示する。
3. メール内容を特定の条件に基づいて変更する。
4. 複数の配送先住所を表示する。
5. プライバシーポリシーに関する情報を追加する。
6. 特定の顧客グループ向けのメッセージを表示する。

構文

add_action('woocommerce_email_customer_address_section', 'your_function', 10, 4);

パラメータ

• $order – 現在の注文オブジェクト。
• $sent_to_admin – 管理者向けに送信されているかどうかの真偽値。
• $plain_text – プレーンテキストとして送信されるかどうかの真偽値。
• $email – メールオブジェクト。

戻り値

このアクションには戻り値はありません。主にメールコンテンツのカスタマイズに使用されます。

使用可能なバージョン

• WooCommerce バージョン：5.0以上
• WordPress バージョン：5.0以上

この関数のアクションでの使用可能性

サンプルコード

1. 顧客の住所にカスタムメッセージを追加する

   add_action('woocommerce_email_customer_address_section', 'add_custom_message_to_address', 10, 4);
   function add_custom_message_to_address($order, $sent_to_admin, $plain_text, $email) {
      echo '<p>お客様のご住所を確認してください。</p>';
   }
   

   このコードは、顧客の住所セクションにカスタムメッセージを追加します。

2. 住所情報を特定の形式で表示する

   add_action('woocommerce_email_customer_address_section', 'format_address_info', 10, 4);
   function format_address_info($order, $sent_to_admin, $plain_text, $email) {
      $address = $order->get_billing_address_1();
      echo '<p>住所: ' . esc_html($address) . '</p>';
   }
   

   このコードは、請求先住所をカスタム形式で表示します。

3. 特定の条件に基づいてメッセージを表示する

   add_action('woocommerce_email_customer_address_section', 'conditional_address_message', 10, 4);
   function conditional_address_message($order, $sent_to_admin, $plain_text, $email) {
      if ($order->get_total() > 100) {
          echo '<p>ご注文ありがとうございます! 無料配送サービスが利用できます。</p>';
      }
   }
   

   このコードは、合計金額が100を超える場合に特別メッセージを表示します。

4. 複数の配送先住所を表示する

   add_action('woocommerce_email_customer_address_section', 'show_multiple_addresses', 10, 4);
   function show_multiple_addresses($order, $sent_to_admin, $plain_text, $email) {
      $shipping_addresses = $order->get_shipping_address_2();
      echo '<p>追加の住所情報: ' . esc_html($shipping_addresses) . '</p>';
   }
   

   このコードは、追加の発送先住所を表示します。

5. プライバシーポリシーに関する情報を追加する

   add_action('woocommerce_email_customer_address_section', 'add_privacy_policy_info', 10, 4);
   function add_privacy_policy_info($order, $sent_to_admin, $plain_text, $email) {
      echo '<p>私たちのプライバシーポリシーをご確認ください。</p>';
   }
   

   このコードは、顧客がプライバシーポリシーに目を通すように促します。

各サンプルコードは、WooCommerceにおける特定の用途において柔軟なカスタマイズを可能にします。