プラグインWooCommerceのwoocommerce_form_field_argsフィルタの使用方法・解説

概要

woocommerce_form_field_argsは、WooCommerceのフォームフィールドの引数を変更するために使用されるフィルターフックです。このフックは、カスタムフィールドを追加したり、フィールドの見た目や動作を調整する際によく使われます。たとえば、チェックボックス、ラジオボタン、テキストフィールドなど、フィールドの設定を変更することができます。具体的には、以下のような機能を実装する際によく利用されます。

フィールドのカスタムクラスの追加
ラベルテキストの変更
プレースホルダーの設定
ユーザー入力のバリデーション
他のプラグインとの連携
フィールドのデフォルト値の設定

構文

add_filter('woocommerce_form_field_args', 'your_function_name', 10, 3);

パラメータ

このフィルターには以下のパラメータがあります。

$args (array): フィールドの引数を含む配列。
$key (string): フィールドのキー。
$instance (string): フィールドが表示されるコンテキスト。

戻り値

変更された引数の配列が返されます。

使用可能なバージョン

WooCommerce: 3.0以上
WordPress: 4.0以上

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用例
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded	〇
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプル1: カスタムクラスの追加

add_filter('woocommerce_form_field_args', 'add_custom_class_to_field', 10, 3);
function add_custom_class_to_field($args, $key, $instance) {
    $args['class'][] = 'my-custom-class';
    return $args;
}

このコードは、WooCommerceのすべてのフォームフィールドに「my-custom-class」というクラスを追加するものです。

サンプル2: ラベルテキストの変更

add_filter('woocommerce_form_field_args', 'change_label_text', 10, 3);
function change_label_text($args, $key, $instance) {
    if ($key === 'billing_first_name') {
        $args['label'] = 'お名前';
    }
    return $args;
}

このコードは、請求先の名のラベルを「お名前」に変更します。

サンプル3: プレースホルダーの設定

add_filter('woocommerce_form_field_args', 'set_placeholder', 10, 3);
function set_placeholder($args, $key, $instance) {
    if ($key === 'billing_email') {
        $args['placeholder'] = '例: user@example.com';
    }
    return $args;
}

このコードは、請求先メールアドレスフィールドのプレースホルダーを設定します。

サンプル4: フィールドのデフォルト値の設定

add_filter('woocommerce_form_field_args', 'set_default_value', 10, 3);
function set_default_value($args, $key, $instance) {
    if ($key === 'billing_phone') {
        $args['default'] = '123-456-7890';
    }
    return $args;
}

このコードは、請求先電話番号フィールドのデフォルト値を「123-456-7890」に設定します。

サンプル5: ユーザー入力のバリデーション

add_filter('woocommerce_form_field_args', 'validate_input', 10, 3);
function validate_input($args, $key, $instance) {
    if ($key === 'billing_email') {
        $args['validate'] = array( 'email' );
    }
    return $args;
}

このコードは、請求先のメールアドレスフィールドに対してメール形式のバリデーションを追加します。

これらのサンプルコードは、WooCommerceのフォームフィールドに対してさまざまなカスタマイズを実施する方法を示しています。

概要

構文