プラグインWooCommerceのwoocommerce_get_privacy_policy_textフィルタの使用方法・解説

概要

woocommerce_get_privacy_policy_text フィルタは、WooCommerceのプライバシーポリシーテキストをカスタマイズするために使用されます。このフィルタを利用することで、プライバシーポリシーに関連するメッセージや情報をサイトのニーズに合わせて変更することができ、特に以下の機能を実装する際に役立ちます。

プライバシーポリシーの内容変更
プライバシーポリシーへの追加情報の挿入
カスタムHTMLを含めたメッセージの表示
複数の言語に対応するテキストの切り替え
アプリやサービスに関連するプライバシー情報の提供
特定の条件に基づくダイナミックなテキスト変更

構文

add_filter('woocommerce_get_privacy_policy_text', 'custom_privacy_policy_text');

パラメータ

$text (string): デフォルトのプライバシーポリシーテキスト。

戻り値

(string): カスタマイズ後のプライバシーポリシーテキスト。

使用可能なプラグインWooCommerceのバージョン

WooCommerce 3.0.0以降

使用可能なワードプレスのバージョン

WordPress 4.9以降

サンプルコード

サンプル1: デフォルトのプライバシーポリシーテキストをカスタマイズ

add_filter('woocommerce_get_privacy_policy_text', 'custom_privacy_policy_text');
function custom_privacy_policy_text($text) {
    return 'このウェブサイトのプライバシーポリシーは、個人情報保護に関する法律に準拠しています。';
}

このコードは、プライバシーポリシーテキストをカスタムメッセージに変更します。このフィルタにより、既存のテキストを上書きすることができます。

サンプル2: HTMLを含めたテキストの追加

add_filter('woocommerce_get_privacy_policy_text', 'custom_privacy_policy_with_html');
function custom_privacy_policy_with_html($text) {
    $additional_text = '<strong>注意:</strong> このサイトではクッキーを使用しています。';
    return $text . ' ' . $additional_text;
}

この例では、元のプライバシーポリシーテキストに注意書きを追加するためにHTMLタグを使っています。これにより、テキストの形式を整えることができます。

サンプル3: 条件に基づくテキストの変更

add_filter('woocommerce_get_privacy_policy_text', 'conditional_privacy_policy_text');
function conditional_privacy_policy_text($text) {
    if (is_user_logged_in()) {
        return 'ログイン中のユーザー向けプライバシーポリシーが適用されます。';
    }
    return $text;
}

このコードは、ユーザーがログインしているかどうかによって異なるプライバシーポリシーテキストを表示します。これにより、ユーザーの状態に応じた情報提供が可能になります。

サンプル4: 多言語対応

add_filter('woocommerce_get_privacy_policy_text', 'multilingual_privacy_policy_text');
function multilingual_privacy_policy_text($text) {
    if (function_exists('pll_current_language')) {
        $current_lang = pll_current_language();
        switch ($current_lang) {
            case 'ja':
                return '日本語のプライバシーポリシーです。';
            case 'en':
                return 'Privacy policy in English.';
            default:
                return $text;
        }
    }
    return $text;
}

多言語対応のプライバシーポリシーテキストを提供するためのサンプルです。pll_current_language関数を用いて、現在の言語に応じたテキストを返します。

サンプル5: 外部サービスの情報提供

add_filter('woocommerce_get_privacy_policy_text', 'external_service_privacy_info');
function external_service_privacy_info($text) {
    return $text . ' 当サイトでは、Google Analyticsを利用しています。';
}

このサンプルコードでは、プライバシーポリシーに外部サービスの利用情報を追加しています。これにより、ユーザーはどのようなサービスがデータを収集しているかを理解できます。

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用例
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

これらの情報を参考に、WooCommerceのプライバシーポリシーテキストを効果的にカスタマイズすることが可能です。

概要

構文