プラグインWooCommerceのwoocommerce_get_username_from_emailフィルタの使用方法・解説

概要

woocommerce_get_username_from_emailフィルタは、WooCommerceが初期化される際に、ユーザーのメールアドレスに基づいてユーザー名を取得するプロセスをカスタマイズするために使用されます。このフックを使うことで、デフォルトの動作を変更して特定の要件に応じたユーザー名の生成が可能になります。

このフィルタは、主に以下のような機能を実装する際に使用されることが多いです。

ユーザー名のカスタムフォーマットの指定。
フォールバックユーザー名の設定（メールアドレスに基づくユーザー名がない場合）。
特定のドメインに対して異なるユーザー名形式を適用。
ユーザー名に特定のプレフィックスやサフィックスの追加。
同じメールアドレスを持つ複数のユーザーのユーザー名のユニーク性を確保。
ユーザー名の自動生成をユーザーのニーズに合わせて調整。

構文

add_filter('woocommerce_get_username_from_email', 'custom_get_username_from_email', 10, 2);

パラメータ

username (string): 既存のユーザー名。
email (string): 処理対象のメールアドレス。

戻り値

(string): 変更されたユーザー名。

使用可能なプラグインWooCommerceのバージョン

WooCommerce 2.0.0以降

ワードプレスのバージョン

WordPress 3.0以降

この関数のアクションでの使用可能性

アクション	使用可能性
mu_plugin_loaded
registered_post_type
plugins_loaded
wp_roles_init
setup_theme
after_setup_theme
set_current_user
init
register_sidebar
wp_loaded
send_headers
parse_query
pre_get_posts
wp
template_redirect
get_header
wp_head

サンプルコード

サンプル1: メールアドレスからカスタムユーザー名を生成

add_filter('woocommerce_get_username_from_email', function($username, $email) {
    return 'user_' . sanitize_title($email);
}, 10, 2);

このサンプルコードでは、メールアドレスをサニタイズしたタイトルをプレフィックスとして付けたユーザー名を生成します。

サンプル2: 特定のドメインに基づくユーザー名の生成

add_filter('woocommerce_get_username_from_email', function($username, $email) {
    if (strpos($email, '@example.com') !== false) {
        return 'example_' . sanitize_title($email);
    }
    return $username;
}, 10, 2);

このコードは、特定のドメイン（example.com）に基づいて異なる形式のユーザー名を生成します。

サンプル3: フォールバックユーザー名の設定

add_filter('woocommerce_get_username_from_email', function($username, $email) {
    if (empty($username)) {
        return 'guest_' . time();
    }
    return $username;
}, 10, 2);

このサンプルでは、指定されたメールアドレスに対するユーザー名が空の場合、タイムスタンプを含む「guest_」というプレフィックスを持つユーザー名を返します。

サンプル4: ユーザー名にサフィックスを追加

add_filter('woocommerce_get_username_from_email', function($username, $email) {
    return $username . '_user';
}, 10, 2);

このコードは、既存のユーザー名に「_user」というサフィックスを追加します。

サンプル5: ユーザー名のユニーク性を確保

add_filter('woocommerce_get_username_from_email', function($username, $email) {
    global $wpdb;
    $i = 1;
    while ($wpdb->get_var($wpdb->prepare("SELECT ID FROM $wpdb->users WHERE user_login = %s", $username)) != null) {
        $username = $username . '_' . $i;
        $i++;
    }
    return $username;
}, 10, 2);

このサンプルは、データベースをチェックして同じユーザー名が存在する場合、サフィックスを追加してユニークなユーザー名を生成します。

概要

構文