プラグインWooCommerceのwoocommerce_lost_password_messageフィルタの使用方法・解説

概要

woocommerce_lost_password_messageフィルタは、WooCommerceのパスワードリセット画面で表示されるメッセージを変更するために使用されます。このフィルタを利用することによって、デフォルトメッセージをカスタマイズしたり、特定の条件に基づいて異なるメッセージを表示したりすることができます。

よく使われる用途としては以下のようなものがあります。
1. パスワードリセット時のメッセージをブランドに合わせてカスタマイズ。
2. 特定のユーザーグループ向けの特別なメッセージを表示。
3. メッセージにカスタムHTMLを追加して視覚的なスタイルを強化。
4. メッセージ内にサポート情報やFAQへのリンクを追加。
5. ユーザーの行動を促すためのCall to Actionを追加。
6. 言語や地域によるメッセージの多言語対応。

構文

add_filter( 'woocommerce_lost_password_message', 'custom_lost_password_message' );

パラメータ

• $message: デフォルトの失ったパスワードメッセージ（文字列）。

戻り値

• フィルタリングされた新しいメッセージ（文字列）。

使用可能なバージョン

• WooCommerceのバージョン: 2.0 以降
• WordPressのバージョン: 4.0 以降

サンプルコード

サンプルコード1: デフォルトメッセージのカスタマイズ

add_filter( 'woocommerce_lost_password_message', 'custom_lost_password_message' );

function custom_lost_password_message( $message ) {
    return 'お待たせしました！パスワードリセットのリンクがメールに送信されました。';
}

このサンプルは、パスワードリセットのメッセージをカスタマイズして、ビジネスに合わせた文言に変更します。

サンプルコード2: メッセージにHTMLタグを追加

add_filter( 'woocommerce_lost_password_message', 'html_lost_password_message' );

function html_lost_password_message( $message ) {
    return '<strong>重要:</strong> リセットリンクは30分で有効期限が切れます。';
}

このサンプルは、メッセージ内にHTMLのタグを使って重要な情報を強調します。

add_filter( 'woocommerce_lost_password_message', 'specific_user_lost_password_message' );

function specific_user_lost_password_message( $message ) {
    if ( is_user_logged_in() ) {
        return 'ログインしている状態でリセットを行いました。';
    }
    return $message;
}

add_filter( 'woocommerce_lost_password_message', 'support_link_lost_password_message' );

function support_link_lost_password_message( $message ) {
    return $message . ' もし問題が解決しない場合は、<a href="/support">こちらのサポートページ</a>をご覧ください。';
}

add_filter( 'woocommerce_lost_password_message', 'multilanguage_lost_password_message' );

function multilanguage_lost_password_message( $message ) {
    if ( get_locale() == 'ja' ) {
        return 'パスワードのリセットリンクをお送りしました。';
    }
    return 'A reset link has been sent to your email.';
}